ラジオ

2015年1月15日 (木)

AMラジオの在京3社が2015年中にFM同時放送へ

このブログではたびたび紹介させていただいていましたが、東京のAMラジオ局がいよいよFMによる同時放送へ具体的なスケジュールを発表しました。TBSラジオ・ニッポン放送・文化放送の3社が2015年の秋から冬にかけて、東京スカイツリーからのFM放送でのAMとの同時放送を実施する計画とのこと。報道の記事によると9月に試験放送を開始の予定なのだそうです。

 ただ問題は、FM送信する周波数にあります。TBSが90.5MHz、ニッポン放送93.0MHz、文化放送91.6MHzとなっていますが、いずれも90MHzより上の周波数です。現在売られているラジオの多くは76.0MHz~90.0MHzの間しか聞くことのできないものがほとんどで、車に備え付けのラジオでも同様でしょう。もしかしたら、今売られている新車でも純正のラジオでは90.0MHz以上の周波数が聞けないものが多くあるような気がするのですが。しかし後からこのことに気付いても、わざわざこのためにラジオをすぐに付け替えることまではしないと思いますので、ごく限られたマニアや(^^;)、受信障害の深刻な人が恩恵を受けるだけということにとりあえずはなりそうな気配です。

 私自身、今までたくさんのラジオを購入して使ってきましたが、アナログ選局のアナログテレビ音声の1~3チャンネルが聞けるタイプのもの(デジタル選曲のものはチャンネルの間の周波数が選局できないので聞けないと思います)なら大丈夫ですが、このタイプのラジオはテレビがデジタル化された影響で生産中止になったものが多く、これから新しいラジオを買う場合はFMの聞ける範囲が90.0Mz以上のところもカバーしているかどうか確認が必要になります。

 今後、AM局のFM同時放送がどのように推移していくかどうかはわかりませんが、一つわかっているのは、AM局の基地局が老朽化を迎えており、FMで代替が効くならば東京スカイツリーからの送信で関東のかなりのエリアをカバーできるわけですから、首都圏のAM局のほとんどがFM局に移行してしまう可能性だってあります。ここは車での旅を楽しむためのブログなので、今後新車の購入を考えている方に情報を提供させていただきますと、購入前に必ずラジオのスペックを確認し、購入時にオーディオレスの選択をするというパターンもあるのではないかと思います。

 どういうことかと言うと、もし今回試験放送を始めるTBS、文化放送、ニッポン放送がFM化する流れになり、FM放送の方で多くの人が聞くようになった場合、さすがにラジオをそのままにしておくことは難しいのではないかと思うのですね。恐らく、現行純正のカーオーディオではこれらの放送は聞けないものが多いと思われますから、どうしても聞きたくなった場合は純正オーディオを外して付けかえることになってくることが予想されるからです。すでにFM同時放送化に向けての日程は出ているわけですから、現行車のカーラジオが90MHz以上に対応していなかった場合、いつから90MHz以上の放送が聞けるラジオを搭載するのかディーラーの人に確認しておいた方がいいでしょう。ちなみに、現状ではカーオーディオ単体で販売している製品の中にも90MHz以上のFMが聞けないものが多いので、個人的にはこの辺の状況をメーカーが把握して、カーラジオのラインナップにおける仕様が変更されるまでは既存の車でも、新たにカーオーディオを買い換えようと思っている人も今後の様子を見た方がいいとは思うのですが。

 ラジオでなくネットを使った放送を受信すればラジオ自体が必要ないという議論もありますが、今後NHKがネットでの同時放送化に向け受信料の聴取について、ネット環境があれば徴収するということもあるのではないかという懸念が出てきています。そうなると、いわゆるワンセグの付かないスマートフォンを使っていたとしても、ネットによりラジオ放送を聞く人からも受信料の徴収を行なう可能性も0ではありませんので(現在のラジオ受信料というのはNHKは請求していません)、あまりネットラジオに頼るのも新たな負担を増やしてしまうかも知れないという観点からどうかとも思えます。私は現状ではネット経由のラジオも楽しんできますが、基本的にはラジオでの放送聴取にしばらくはこだわっていきたいと思っています。というわけで、この種のニュースは今後もしっかりと追い掛けてここでひき続いて紹介していく予定です。新しいニュースが入りましたらまた更新したいと思います。

2014年12月16日 (火)

NHKの「ラジオジャパン」タイムテーブルをもらってこよう

 先日の衆議院選挙は当日には行かず、期日前投票で行ないました。近くにある役所に行く必要がありましたが、そこで思わぬものを見付けてしまいました。

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 最近の役所ではパスポートの申請もやるようになっていて、そこに誰でももらえるような形で申請書と一緒に置いてあったのが、写真の「ラジオジャパン」のパンフレットでした。NHKまで行かないともらえるものではないと思っていただけに、今回投票に行ったことでの思わぬ収穫となりました。

 実はこのラジオは日本国内向けではないのですが、日本の人が海外に行った際の情報収集用であるとともに外国在住の日本人や、日本のことを知りたいと思う全世界の人のために世界各地に送信所を置き、NHKが定時放送しています。普通、ラジオのタイムテーブルについては季節によって変わることがありますが、さまざまな状況によってラジオ放送が聞きづらくなる場合には周波数自体も変更する場合があるので、このようなパンフレットも必要になるのでしょう。ここでこのパンフレットに書かれている周波数とタイムテーブルは2015年3月末までのものなので、こういったパンフレットを海外に行く直前に入手しておいた方が確実に日本からの情報を短波ラジオから入手することができるようになるわけです。なお、このパンフレットに書いてある放送時間は世界標準時で表示されているので、現地で聞く場合は現地時間が日本時間で何時なのかを把握する必要があります。日本国内で聞きたいと思う場合も、周波数は正しくても放送されてない時間に聞こうとしても無理ですので、パンフレットのタイムテーブルに書かれている時間から9時間を足して読みかえ、確認の上利用しましょう。

 海外も行く場所によってはインターネット環境が整っていない場合もありますし、この放送が情報元になることもあるでしょう。受信する場所によっては外部アンテナを用意していく必要も出てきますが、全く日本に触れることができない場所でのラジオの威力はまだまだ捨てたものではないように思います。

 ただ、肝心のラジオについて、国産の短波ラジオのラインナップに選択肢が少ないのが残念です。それでも、コンパクトな短波ラジオは国内の家電量販店で購入することができますし、アナログダイヤル式のラジオでも日本語での放送は他の放送との識別も聞こえれば何とかわかるので(日本のラジオ放送との同時放送が多いので)、海外へ行く方も国内のAM放送受信が難しい場所に行く方も、興味のある方は短波が聞けるラジオを入手した上でこのパンフレットを入手し、旅先の受信に挑戦してみてはいかがでしょうか。

2014年10月24日 (金)

ラジオのアナログチューニングをマスターしよう

 スマートフォンを使いこなせない中高年の人たちがいる裏で、アナログ的な道具を使いこなせない人たちも増えているように思います。例えば、電卓は使えてもそろばんを使えないというようなことです。そろばんを使いこなすにはそれなりの練習が必要ですが、一通り使い方をマスターしてしまえば人間の能力を合わせることによって電卓以上の計算能力を使うことができます。さらに利用については電気を使わないため、本体そのものが壊れなければいつでもどこでも使うことができるというメリットは大きいと思います。人類はそろばん塾に通い使い方をマスターしなくても誰でも簡単に使える計算機を発明し、実用化するについてライフスタイルを変えてきたわけですが、そうした進歩によって失ったものも存在するわけです。こんなことを考えてみると、今メディアとしては廃れたと言われているラジオの世界についてもあてはまる点があるように思います。

 ラジオ放送自体をインターネット経由で聞くことのできる仕組みが整う中、放送局を選択する段階て直接、目的の放送局を選べるようになってくると、これまでラジオという機械をほとんど使ったことのない人が、災害に遭遇してラジオを使おうと思った時に使えないのではないかと個人的には危惧しています。

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 写真は、個人的に所有している災害時に役に立ちそうなラジオの数々です。下段右はいわゆる災害用のラジオではありませんが、単三電池2本で長時間の連続稼働を誇るアナログチューニングのラジオ、ソニーのICF-9で、その左にあるのは手回し充電のできる一般的な防災用ラジオの東芝TY-JR10です。上段にあるのは先日紹介した蓄電システムにキャパシタを使っているKOBAN ECO-5です。普段持ち歩いているのはコンパクトで応用範囲が広いためKOBAN ECO-5ですが、ラジオとしての感度や扱いやすさは一番だめで(^^;)、人によってはラジオ部分が使えない(選局が全くできない)と投げ出してしまうかも知れない内容になっていると思います。それは、3台のラジオに共通に使われているアナログダイヤル式の選局システムに原因の一つがあると思います。

 皆さんがお使いのラジオが何かによっても変わってくるでしょうが、今出ている単体のラジオにおいて、放送局の周波数が数字で表示されるデジタル式のものを使っている場合、印字された周波数の数字の上に針を動かして選局するアナログチューニングというのは操作が難しいだろうと思います。ただこれは、同じ電力で長時間動かしたり、手回しの限られた回数で作られたわずかな電力でもある程様の聴取時間を確保する場合、設計的にアナログチューニング方式を採用することになるので、仕方のないところでもあるのです。

 まず、ラジオ自体を使ったことがない人にとっては放送局の周波数って何だと思われる方も多いでしょう。テレビのチャンネルは覚えていても、ラジオの周波数は覚えていない人は多いでしょう。デジタル方式のラジオなら、すでに地域ごとに放送局の周波数がセットされていて、本体の操作で地域を選ぶとボタン一つで選局ができるものもありますし、自動で信号の強い放送局を探して受信してくれるシステムもあります。しかし、アナログチューニングの場合は自分の手でダイヤルを回し、目指す放送局を見付け出さなくてはいけません。それにはまず、ラジオに書かれている数字のどこに地元の放送局があるかを知っていないとならないこともあります。周波数の確認には以下のような情報提供サイトがあります。ここではあえてモバイル用のQRコードが書かれたサイトにリンクしてありますが、メインページはフラッシュプレーヤーが使えないと見られないので注意して下さい。パソコンからアクセスされる場合は下のリンクからメインページに移動してご利用下さい。

http://www.radiotuner.jp/mobile_index.html

 こうして、目的の放送局の周波数がわかったらチューニングするわけですが、アナログチューニングはきっちりと目的の周波数に合わせられるわけではないので、大雑把に周辺に合わせたら微調整をしていきます。この時、ラジオの感度によっては雑音すら聞こえないような場合もありますので、まずは雑音が聞こえる程度にボリュームを上げてから行なって下さい。慎重にダイヤルを動かし、急にラジオの放送が聞こえてきたらしめたものです。さらにダイヤルを微調整し、一番いい状態で放送が聞けるところでダイヤルを止めます。なお、受信状況によってはダイヤルを合わせるだけでなくAM放送の場合ラジオを回したり、FMの場合はロッドアンテナを伸ばした状態でアンテナを回転させるなどして、さらに良く聞こえる状況を見付けだすことも必要になってきます。AMのアンテナは本体内部にあり、電波の指向性に応じて受信環境が変わるため、こうした作業も必要になってくるのです。

 また、ここで紹介したラジオの中ではICF-9およびTY-JR10には放送局をきれいに受信した時に光る「同調ランプ」が付いています。自分の耳で聞いた感覚だけでなく、このランプが勢いよく付くことが正しく放送局を受信できているかの目安になります。

 今回紹介した3つのラジオのうち、一番アナログチューニングしやすいのはICF-9です。それば元々の感度がいいということと、微調整がしやすく余裕を持って回転する選局ダイヤルの作りがいいということがあります。他の2台はダイヤルを回せる範囲が狭いため、ちょっと触っただけでも周波数がずれてしまい、目的の局にたどり着くまでにはある程度の慣れが必要になるでしょう。しかし、一旦使い方を覚えてしまえば災害で放送局自体が潰れてしまわない限りは、必要な時に必要な放送を聞く体勢は取れると思います。非常用持ち出し袋にこのようなアナログチューニング方式のラジオを入れている方は、家族全員がラジオを使えるのか、機会を設けて試してみるのもいいかも知れません。

2014年10月 6日 (月)

SONY ICZ-R250TV は新たなホームラジオのスタンダードになるか

 会社として赤字になったことがニュースになり、今後不採算部門の業務縮小が予想されるソニーですが、伝統のラジオ事業はどうなるのか、私はある意味固唾を呑んでその動向を見ていました。そこへ登場してきたのが、録音機能付きのラジオとして評価の高いICZ-R51からさらに進化したような感じを受けるICZ-R250TVの登場です。

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 その型番からわかるように、テレビのワンセグ放送の音声を受信し、録音することができるようになったというのが一番目立つ特徴ではないかと思われます。そして、以前何度もここで触れてきました、FMワイドバンド対応がついに実現されました。FMの受信周波数が76.0 MHz - 108.0 MHzとなったのですが、現状の放送局を聞くなら90.0 MHzまででも問題はありませんが、今後首都圏でサービスしているAM局の一部が90.0 MHz - 108.0 MHzの現在使われていない周波数に引っ越してくる可能性があります。とりあえず今このラジオを買っても、将来の放送局再編にも備えられるということで、今後安くなるであろうICZ-R51よりも、ICZ-R250TVを購入するべきだと確実にお薦めできます。

 録音中心に使う場合はAC電源で使うのが基本ですが、災害時などいざという時には内蔵されているリチウムイオン電池でも動作します。これは、予約録音を確実に行なうためには大変心強いものですが、さらに単三電池4本でも動くので、エネループなどの充電池を用意しておけばいざという時には役に立ちます。災害時の情報は地震の時だけではなく台風の時もNHK総合テレビで継続的に伝えられますが、停電でテレビが見られなくなった場合には、テレビに繋がっているアンテナをこのラジオに繋いで使えば、内蔵のホイップアンテナだけだとうまく聞こえないような場合でも、確実にワンセグテレビの情報を入手することができるでしょう。

 現在、テレビ番組を録画して再利用する場合には、コピー回数に制限が入ったりして使い勝手は良くありませんが、音声を録音して使う分には特別の制限は設けられていません。このラジオで録音したドラマの音声は、録音時の設定で副音声に切り替えれておけば、目の不自由な人向けの状況説明のナレーション付きの状態で録音できますので(ドラマの副音声が目の不自由な人の聴取に対応する場合に限られますのでご注意を。なお、主音声と副音声をこのラジオでまとめて録音することは不可です)改めて車内で楽しむこともできますので、単に音楽だけを楽しむのではない車内オーディオの新しい可能性が開けるような感じがします。さらに言うと、テレビドラマを録音したものを視覚障害のある人がリアルタイムだけでなく、放送された後の好きな時に楽しめる環境が今までよりも簡単に実現できるようにもできるでしょう。ただし、好意で録音したものを他人に渡す場合には著作権の問題をクリアにしなければならないため、このラジオは録音した内容を楽しまれる方が所有することにした方がいいと思いますが。

 今回このラジオの販売情報を知り、その内容を知るにつけ、とりあえずこれから新しく出てくるソニーのラジオにはFMワイドバンドが乗るのではないかという気がしてきたのでさらなる製品展開をどうするのかというところにも期待が高まります。ソニーには、せっかくこのような素晴らしいラジオを出してきたのですから、多くの人に単体のラジオを持つ重要性を説くような広報活動を行なってほしいですね。

2014年9月29日 (月)

太知ホールディングス 備蓄ラジオ KOBAN ECO-5 の潔さとは

 手回しハンドルの付いた携帯ラジオというのは実に多くのメーカーから発売されています。私が認識している範囲では、ソニーのICF-B200あたりではないかと思います。出てきた当時は、ついに電池がなくても聞けるラジオが出たかと感慨したものでした。私自身このラジオは買いませんでしたが、ソニー系列のAIWAから出た手回しラジオを購入し、今も持っています。ラジオとサイレン、ライトが付いていましたが、当時はまだLEDが普及していなかったので手回し発電だけでライトを普通に使うのは厳しいものでした。

 ソニーの手回しハンドル付きラジオとしては、現行機ではICF-B88あたりが国内で販売されているものの中では全体的にしっかりした作りになっているだけでなく、以上のような特徴があります。

・手回し充電だけでなくAC電源からや太陽電池で、内蔵充電池の充電が可能
・LEDスポットライト搭載
・汎用USB端子採用で携帯電話だけでなくスマートフォン充電にも対応
・単三電池2本による駆動も可能
・防滴機能でキッチン回りでも使用可能
・ケーブルだけでなくキャリングポーチ、ハンドストラップ、ホイッスルが付属

 形状的にもしっくりと手になじみ、ハンドルも回しやすいように作られています。また、操作関連の部品もしっかりしていて、高い評価があるのも頷けます。しかし私はこのラジオを買わず、今回紹介する備蓄ラジオECO-5というかなり安っぽいラジオを買ってしまいました。

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 このラジオは実売価格も同メーカーの前機種と比べて安いのですが、実はそれはかなり思い切っていろんなところを省略しているからでした。具体的には、以下のようなところです。

・使用電源は内蔵のキャパシタのみで、AC電源はもちろん、乾電池にも対応していない
・他のラジオには良くあるサイレンは無搭載
・防水機能はなし
・付属品はスマートフォン用のケーブルと携帯電話用の変換器具のみ

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 それでも、写真のようにLEDライトや普通のUSBスロット(給電用)、イヤホン端子は装備されているので使い勝手に不自由はありません。むしろ乾電池が使えるからと本体に入れたまま非常用持ち出し袋に入れておき、液漏れ事故等で使用不能になる危険性はないと言えます。メーカーが名付けた「備蓄ラジオ」というのは伊達ではないといった感じでしょうか。そして、この割り切りによって本体の大きさが大変小さくなっています。常に持ち運ぶラジオとしても魅力的に私には映りました。

 ただ、ラジオとしての魅力とともに総合評価すれば、一般的にはどうしてもブランドイメージが上のソニーのICF-B88を選ぶ人が多いと思うのですが、私があえてECO-5を選んだのは、以上のような割り切りが気に入ったことと、電源に充電池ではなくキャパシタ(コンデンサ)を使っていることに尽きます。ここでは何回もキャパシタの特性を紹介してきましたが、化学変化を利用して蓄電する充電池では何回も充電するうちに短期間の使用でも劣化が起こるのに対し、キャパシタは単に電気をためて放出するだけなので、比較的劣化せず半永久的に使えるという特徴があります。

 充電池が劣化した場合、充電しようとしてもほとんど充電されないようなことが起こります。それでも、ラジオはそれほど電力を使わないので、かなり充電池が劣化しても使用している上での変化は感じないと思いますが、併用するライトの性能には差が出てくることは予想されます。防災用としてライトを使おうとして、たくさんの回数ハンドルを回しても、少しの時間しか点灯しないということになったらあてにしていた明かりの用途にはならないわけで、やはりせっかく防災用として買うなら、キャパシタを使っているものの方がいいだろうと思ったわけです。

 選局方法はアナログなので、慣れないうちは目的の放送局に合わせることは難しいかも知れませんが、地方局が安定した状態で入感する場所でなら十分な感度を保ちます。ただ、FMはしっかりロッドアンテナを伸ばさないと安定しません。スピーカーからの音質はキンキンしたようなことはなく、そこそこ聞きやすい音質なので、本体の小ささを生かしてバッグの中に入れっぱなしにしておくにはいいラジオだと思います。あと注意したい点は、AM放送の聞ける範囲は530~1600KHzなので、高速道路や国道向けの交通情報は聞けません。こうした欠点があり、見てくれやラジオとしての中味は決して最高のものではないと思いますが、これ一台でラジオ・ライト・スマートフォンの充電がいざという時にできるという安心感は十分あります。非常用持ち出し袋に入れておくラジオとしてはこれがあれば何とかなると思いますが、これに短波が付いていたら、いざという時にラジオNikkeiが聞けたかと思うとその点が残念です。

2014年9月26日 (金)

ラジオについてのカテゴリを新設しました

 ブログを毎日書いていると、当初はそれほど広がるとは思わなかったものが思いの外話題が広がったりします。ラジオについての話も、個人的には好きでここで紹介している以外にも多くのラジオを持っているのですが、災害用としてラジオというメディアが見直されたり、インターネット経由で聞くことが普通にできるようになったことで、ラジオについて紹介するような機会がプログで増えていきました。

 実は、また新しくラジオを買ってしまったこともあり、今後もラジオに関する話題を出していく中、今まで書いたものをまとめてみようと思い立ち、新たなカテゴリとしてラジオの項目を増やすことにしました。

 すでに枯れたメディアと言われることもありますが、時代の変化とともにラジオを取りまく状況もかなり変わってきたように思います。今、需要のあるラジオというと災害時に使える防災用ラジオが思い浮かびますが、今発売されているラジオで本当にいざという時の役に立つのかと疑問に思うこともあります。

 さらに、私がラジオに興味を持った頃にはラジオといえば日本のメーカーのもの以外には購入を考えられませんでしたが、今ではその常識も変わりつつあります。有線の電話から携帯電話にシフトしていったように、遠距離間で安く簡単に情報を伝えるために、中国ではラジオが大変に発達しています。AM FMだけでは中国全土をカバーできないので、短波放送を聞くことのできる魅力的なラジオが多数存在し、日本にも使っている人は少なくないようです。こうした状況を把握した上で、中国のラジオに対抗できるような高性能のラジオを出す日本メーカーは皆無なのがかつての日本メーカーの隆盛を見ていた私としては悲しいところではあるのですが。

 このカテゴリで紹介するラジオの中には、自分で購入しないでその仕様から見た感想だけに留めるようなものも出てきます。題名だけ見てがっかりされる方もおられるかも知れませんが、あくまで私の中の評価で買う買わないは決めていますので、温かい目でご覧下されば幸いです。

2013年9月 1日 (日)

SONYのオールインワン防災ラジオICF-B88の「死角」

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 2013年7月下旬から売り出されたソニーの新しい防災ラジオの上位機種ICF-B88は、以前の製品からようやく東日本大震災の教訓を生かしたような機能強化が図られています。ポイントは4つあって、

・正式にiPhoneなどスマートフォンの手回し充電に対応したこと
・本体上面に太陽電池パネルを配置し、内蔵充電池を充電できる
・使用電池が単四から単三(2本)に
・AC入力がマイクロUSB 携帯・スマートフォン充電用出力が汎用USB出力に

 となかなか魅力的です。その中でも最後の汎用のUSB接続ACアダプタや(メーカー保証の使い方でないのでご注意下さい)、100円ショップでも手に入るUSBコードが使用可能になったことで、今までのように付属のコードや専用のACアダプターがなければせっかくの性能を発揮できなくなることも少なくなるでしょう。付属品のところを確認すると、専用の袋の他に、USBコードと携帯電話用の変換アダプター、そして非常時のためのホイッスルが付いています。とりあえずこれを非常持ち出し袋に入れておけば十分実用になることでしょう。先日店頭で実物を触ってみましたが、小さくまとまっていてかなり中味が詰まっているなという感じでした。隣に東芝のTY-JR50がありましたが、ハンドルの回しやすさと安定性はSonyの方がかなり優れているように感じました。今のところ同種のラジオを選ぶならこれ一択という感じもします。

 ただ、個人的にはもう少し完璧に機能に関する問題をつぶして発売してほしかったと思います。それは、私が以前からこのような手回しでの充電ラジオについて感じていた不満と重なってきます。

 まず、ラジオ本体の機能についてですが、今の段階で首都圏のAM放送がどうなるかわからないということなので仕方のない部分ではあるのですが、可能性として大手の東京のAM局が周波数が空いたFMワイドバンドに移行するのではないかという話があるので、90~108MHzもカバーするようにしてほしかったです。それと、これは個人的な希望で一般的なニーズとは合わないかも知れませんし、コストがかかることでNGになったのかも知れませんが、南海トラフが動く巨大地震を想定した場合、被災地周辺のラジオ送信局が使えなくなった場合も想定される中、Radio Nikkeiが受信できるよう短波が聞けるようにするか、Radio Nikkeiの周波数のみ受信できるようになれば、非常用ラジオとしての付加価値は上がるでしょう。

 また、カタログスペックを見て大変残念に思ったのが、太陽電池パネルの大きさと内蔵充電池とのアンバランスさでした。ソニーのホームページで確認したところ、太陽電池バネルを使い晴天の屋外で60分太陽に当て本体内蔵の充電池を充電するよりも、手回し発電機を1分間回した方が長い時間ラジオが聞けるというのは、いくらなんでも太陽電池からの発電量が少なすぎですね(^^;)。さらに太陽電池の発電性能は、曇りになったりガラス越しだと効率が落ちますので、純粋に太陽電池からの内蔵充電池のみでラジオを動かそうとすると、太陽の出ている時間にはほとんどラジオを使えなくなるように思います。

 さらに、内蔵の充電池については本体仕様にも記載がありませんが、容量は本体に入れる単三アルカリ乾電池2本で得られる電力とほぼ同じという印象でそれほど大容量ではありません。その充電池を空の状態からACアダプタを使って満充電するまでに約3時間ということになると、災害時にAC電源を3時間近くも占拠することは大いに顰蹙を買うでしょうから、災害時に充電池を満タンにしてラジオを聞いたりスマートフォンを充電するというのは考えない方が良く、あくまで非災害時の使い方としておいた方がいいでしょう。あくまで太陽電池パネルを搭載するなら、敢えて充電池を内蔵せず、本体を動かす電力を蓄電するために蓄電容量は少ないながらも繰り返し充電に強く耐久性のあるキャパシタ(コンデンサー)にしたほうが良かったのではないでしょうか。ソニーのような大企業が本気になって大容量のキャパシタの開発に着手してくれ、実装されればそのラジオは国内だけでなく、電池の供給が難しい世界各地でもニーズが出てくるでしょう。災害用ラジオというのはずっと使わないで持ち出し袋に入れたままそれこそ災害が起こるまで使わないということも考えられます。そうしていよいよ使おうと思った時に、内蔵充電池が劣化していてほとんど充電しないようなことになることを防ぐために、ぜひソニーさんには充電池の代わりにキャパシタを内蔵した災害用ラジオの開発をしていただきたいと思いますね。

 以上かなり言いたい事を書いてしまいましたが(^^;)、現状でも手回しハンドルから携帯電話だけでなくiPhoneを含むスマートフォンの充電ができるだけの出力を得られるだけのポテンシャルはあるということなので、発想の転換として汎用のUSBケーブルが使える発電用ダイナモの代わりとして災害時に使うのもいいかも知れませんね。ただそうするとわざわざ使えない太陽電池パネルが付いたICF-B88を買うよりも、同時発売された下位モデルのICF-B08の方がACアダプタは付けられないものの(内蔵電池の充電は手回しのみですが、単三アルカリ乾電池でスマートフォンを充電する事は可)全て手回しで行なうと割り切ればそちらでもいいのではないかと思います。今のところ両者の価格差はわずかなので、多少高くてもICF-B88を購入した方がいいのかも知れませんが、時間の経過とともにICF-B08が安く売られるようになったら、私も購入を考えるかも知れません。

(2015.10.31追記)

このエントリーで問題にしていた点の一つ、FMワイドバンドの対応をしたモデルICF-B99とICF-B09が2015年11月に発売になるそうです。

2013年3月11日 (月)

TECSUN PL-398MP に見る中華ラジオの実力 その2 電池ローテーションの知恵と短波放送が聞けるメリット

 PL-398MPが他のラジオと違って画期的だと思ったのは、ステレオスピーカーを搭載し、ミュージックプレーヤーなどの外付スピーカーとしても使え、ラジオ番組の録音こそできませんが、実に簡便ながらSDカードに入ったMP3ファイルも再生できるということもあります。ただ、本当に単なる再生機能があるだけでランダム再生などはなく、MP3プレーヤーとして使う場合はSDHCカードが使えず、従来の最大2GBまでというSDカードしか使えないというのが中国の製品らしいと言えなくもありませんが(^^;)、別の機材で録りためた録音済みのラジオ放送を聞くような用途には十分なので、旅行へ出る際にはそれまで録音するだけして聞いていなかった番組のMP3ファイルをSDカードに入れて持っていこうと思っています。音楽を聞く場合は素直に付属のコードで繋ぎ、再生機能の豊富なミュージックプレーヤーの外付けスピーカーとして使った方がいいでしょう。ただし、日本のラジオと違って注意しなければならないことのが一つありますので、その点について書きます。実はこのラジオが単三の電池を使うものの2本とか4本とかの偶数本ではなく、ちょっと中途半端と思える3本で動くということです。4本単位で売っている電池パックを買っても1本余ってしまうのですね。

 私は使い切りのアルカリやマンガン電池ではなく、充電して使えるニッケル水素電池を使っているのですが、実はこのラジオと同じ単三電池3本で動くものもいくつか使っています。今回、ラジオを購入したことでそれらのものと電池を使い回すことができるので、その点では使い回しができて便利になりました。

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 それがこの写真でPL-398MPの隣にある、ジェントスの小型ランタンEX-837NXです。電球色LEDの温かい光で長時間光り続けるということで、個人的にはおすすめのランタンなのですが、これも単三電池3本仕様のため紹介するのを躊躇していました。私がこのブログで以前紹介した小型ランタンはEX-837NXではなく、単三電池4本で動くEX-757MSでした。ランタン単体で持つなら、単三3本という中途半端な本数よりも4本で動くものを使った方がいいだろうと思ったためです。ちなみに、EX-757MSは150ルーメン、実用点灯20時間をうたっていますが、EX-837NXの方は明るさこそ80ルーメンと少ないものの、実用点灯は30時間と、単三電池3本のEX-837NXの方が効率がよく光ってくれます。ちなみに、EX-837NXと同じくらいの大きさの単三4本タイプで、電球色の光を出すEX-1977ISの場合はさらに効率が悪く100ルーメン、連続点灯12時間というカタログスペックになっています。

 PL-398MP(ステレオや外付スピーカーが要らない場合はPL-380でも同様)とEX-837NXを一緒に使うようにすれば、ニッケル水素電池の4本セットを3つ購入してローテーションを組めば、2つの器具が同時に電池がなくなったとしても無駄なくストックしていたセットに入れ替えることで効率的に使え、電池の無駄も生じません。状況によってはラジオかランタンのどちらかを増やしても3本のセットは1つ余るので、普段使いにしながら災害用として使うのにも最適です。いざという時にはランタン用の電池をラジオ本体で充電しながら使うという離れ業も可能です。災害用としてラジオとランタンを両方持ちたい考えるならば、この組み合わせは結構便利なので個人的におすすめしておきます。

 さて、2013年になって、今の日本の行政や放送局は送信設備の老朽化を理由に、AMラジオ局をコストのかからないFMに移動するという話が出てきていて、ユーザー的にもその動向を注目せざるを得ない状況にあります。確かに放送局が送信設備を維持するコスト的には仕方ないところもあるでしょうし、災害時にごくごく狭い範囲ではありますが地域に密着した放送を安いコストで情報提供できるコミュニティFM局の意義というのはあると認識した上で、今後のラジオ放送を考えた時、果たして非常事態にどこまでラジオは対応できるのか考えると、広域をカバーする放送に不安が残ります。

 2年前の東日本大震災ではテレビやラジオの放送施設に関する被害はそこまで出なかったように思いますが、もし関東地方の送信施設が使えなくなるくらいに被害が出てしまったとしたら、簡単に代替施設を使うことができるかどうか危ういのではないかと思います。今ある設備で日本中をカバーできる特性を持った短波放送が必要とされる場面が出てくるかも知れないと思う所以です。現在の日本国内で短波放送を提供しているのはラジオNIKKEIしかなく、情報源としての魅力は少ないかも知れませんが、周辺の放送局が聞こえなくなった場合、それはそれで十分頼りになるでしょう。

 また、国外で災難に見舞われた場合にも短波放送が役立つ場合があります。例えば海外で大きな事件や事故に巻き込まれた場合、NHKが海外に向けて放送している「NHKワールド・ラジオ日本」(Radio Japan)が日本語でも放送しており、ネットが使えない状況での情報収集にはかなり役に立つでしょう。長期で海外に行かれる場合は、短波が聞けるラジオを持っていくといざという時には安心です。また国内にいる場合でも、もし周辺にあるAM局が聞けない場合にラジオ日本が直接聞くことができれば、NHKのニュース程度の情報は何とか入手できます。また、日本に向けて日本語での放送をしている海外局からの放送もあります。これについては情報云々ではなく、海外の人たちが日本に対してどういうメッセージを送っているのか把握することができるというのは、国内の放送局からは決して得られない情報です。さらに災害の規模や起こる場所の違いによっては、普段地域に放送を送っている送信局が使えなくなるかも知れません。最悪のシナリオは立てたくありませんが、ラジオからの情報源として、短波放送が最後の砦になる可能性は0ではありません。そういった意味でこのサイズのラジオで短波が聞けるというのは嬉しいですね。元々中国は国土が広いので、遠くまで届く短波が充実しているという聴取環境の違いという部分はあるにしろ、日本のメーカーではまずパーソナルユースのラジオでは搭載しない機能でしょう。国内だけでなく海外へ行くことの多い方は、少なくとも目的地のRadio Japanが聞けるぐらいの性能を持つ、こうしたラジオを一つ用意しておくと安心できます。

 ラジオの操作については、日本のラジオと比べると少々戸惑う部分もあるものの、同封の英語による説明書(私が購入したものには中国語でなく英語のものが付いていました)を読むとだいたいの操作はわかります。使い込んでいけばいくほど、その多機能さに改めて日本メーカーのラジオとの差を感じます。全てにおいてこの中国製のラジオの方が良いとは思いませんが、日本のメーカーには謙虚にこうした中国製ラジオの良いところを取り入れた商品開発をお願いしたいですね。

2013年3月10日 (日)

TECSUN PL-398MP に見る中華ラジオの実力 その1 汎用AC端子の威力

 日常生活で気軽に使えるだけでなく、旅行先にも持って行って役に立つラジオという事で、手元にあるものから店頭で売られているものまで様々なラジオを継続的に比較検討してきましたが、なかなかこれはというラジオに行き当たりませんでした。旅の荷物は少ない方がいいので、単なるラジオを持ち出すよりも多機能なものの方が旅先では便利なのでいろいろ悩んでしまうのです。

 そして先日、日本の中波放送の主要局がもしかしたら現在放送用としては使われていないFMの90~108MHzの周波数へ引っ越すかも知れないという話を聞き、これから購入するラジオには90~108MHzをカバーするものにした方がいいと思うようになりました。しかし、従来販売されていた古い設計のラジオにはそうしたものがあるものの、新しく作られたものは、私が興味がある録音重視の方に人気があるSONYのICZ-R51を含め、ことごとくFMは76~90MHzまでしかカバーしていません。とりあえず、今後のSONYのラジオについては90~108MHzのワイドバンドをカバーするマイナーバージョンアップのラジオを出すのか、それともファームウェアの書き替えで受信できる周波数範囲の変更が可能なのか、それがわかるまでは日本メーカーの製品についてはもう少しその動向を探る事にし、その代わりに今まで全く注目していなかったFMワイドバンドを問題なくカバーする中国製のラジオを物色する事にしました。

 旅行用のラジオに私は録音性能を必要としないので、他の使い勝手にこだわる事にしました。選局はアナログでなくプリセット方式で、スリープやアラーム機能があれば車中泊の際の就寝時や朝起きるためには有難いものです。私が持っているラジオの中ではSONYのSRF-18で実現されているスマートフォンやミュージックプレーヤーの外付けスピーカーとしても使えればなおいいという感じで見ていたところ、今挙げた全ての項目を実現しているラジオとして見付けたのが今回紹介するTECSUN PL-398MPというステレオスピーカーを搭載した小型DSPラジオです。

 皆さんは中国の企業が作った電化製品というとどういうイメージがあるでしょうか。多くの方は日本の企業の名前が付いている製品と比べると、品質や性能が劣るので安くても購入しないと考えている方が結構いると思われます。しかし、私が今使っているThinkPad121eは現在lenovoという中国企業によって作られていますが、極端な品質の悪さや性能の低さを感じる事はありません。もっとも、それほど細かい調整をしなくても基盤を組み合わせて組み立てられるという事があるのかも知れませんが、今出ている多くのDSPラジオにも同じ事が言えます。

 PL-398MPも採用しているDSPラジオというのは、大きさ的に小指の先ぐらいの小さなLSIチップの中で選局・増幅・検波・ステレオ復調を全てDSP デジタル処理で行ないます。電波を受けたものをまずデジタルデータに変換し、チップ内で処理してから出力の際にアナログに戻して音を出すのだそうです。つまり、従来のラジオのように多くの部品を組み合わせて行なっていた処理をLSIのチップ一つで行なってしまうため、細かい組み立てや調整の必要がなく高性能なラジオ(しかも長く使っていても理論的には性能劣化は考えられない)が作れてしまうというわけです。ただ、デジタル出力が全ていいかというとそういうものでもありません。音量つまみはアナログラジオのように細かい調整がきかず、30段階の決まった音の大きさの出力となっているのでその点には注意が必要でしょう。ちなみに、国内メーカーはなぜかDSPラジオは出していないので、日本でDSPラジオを手に入れるためには自作するか中国のラジオを国内向けにリメイクしている製品を買うか、私のように中国メーカーの製品を買うしかないわけです。中国は多くのラジオが売られていて、DSPでない高性能なラジオもたくさんありますが、購入にあたって部品数が少なく、調整も必要ないDSPラジオの方が理論上は故障のリスクが少なくなるということと、私自身DSPラジオは持っていなかったので、このラジオを選んだというわけです。

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 デザイン的には無骨で、その点では日本のラジオに劣るということはあるかも知れませんが、使ってみて日本のラジオにはない面白い特徴があります。周波数表示画面になぜか温度が表示されるようになっていて、これは車中泊の旅では結構役に立ちます。さらに注目したのがこの機種独特のACアダプタの仕様です。

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 この写真に見たことのあるようなジャックがあると思いますが、パソコンの周辺機器用miniBタイプのコードが差さるようになっています。カタログでは5V 250mAとなっているので、かなり安価なUSB用のACアダプタに100円ショップで売っているコードの組み合わせでも普通に使えますし、充電池を本体で充電することも可能なので、使っているパソコンに接続することで充電および給電が可能になっています。さらに言うと、私が持っている小型の太陽電池パネル(しかもUSB端子から出力も可能)エレコム ソーラー充電器セット DE-SCSET01WHの太陽電池部分の出力が最大260mAなので、そのままこのラジオに繋げば電池がなくてもしっかり音が鳴ります(^^)。しかし、この使い方では直射日光が当たらなくなったらすぐに使えなくなるので、別のハードで使い込んだ古い充電地をこのラジオに入れておき、太陽光で充電しながら使うといった災害用ラジオのような使い方もできてしまうのです。それも、ACアダプタを汎用のUSBコードと共用にしたことが功を奏しているわけです。

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 日本のメーカーのラジオでもACアダプタが接続できますが、独自形式の上結構な値段がするので、あえて購入しない人がほとんどでしょう。もちろん、電圧もまちまちなので、パソコンのUSB端子や外付バッテリー、さらには太陽光パネルから給電し、充電池に充電することなどできません。同じような家庭用電源への給電の仕組みがなぜ日本のメーカーできないのか、私はそこに日本のメーカーの国内ユーザーに対する姿勢が垣間見える気がするのです。今出ているハンドルや小さな太陽光パネルのついた災害用ラジオは、そのほとんどが手回しなどで貯めた電気を内蔵の充電池に溜め込む仕組みになっています。しかしこの電池はユーザー側で交換できないようになっていて、内蔵充電池の性能が著しく低下したらラジオとしての使い勝手が極端に悪くなってしまいます。しかし、多くの日本の方が見下すであろうこの中国のラジオなら、本体動作用に使っている単三のニッケル水素電池の性能が低下したとしても、どこでも売っている新しい充電池と入れ替えれば、その時点で電源に関する問題は簡単にクリアされるのです。

 紹介した太陽電池充電のセットはUSB5Vが使えるACアダプタ端子があり、ラジオ本体で充電できるものなら使い回しがきくので、ステレオではないもう少し小さいDSPラジオにしても同じように便利に使えます。この辺の使い勝手の良さは購入前には全く考えていなかったので、災害用の普段持ち歩き用として、モノラルスピーカー搭載で小さくまとまった同社のPL-380が楽天のセールで安くなっていたのでつい追加で注文してしまいました(^^;)。ソニーからワンセグ放送を受信できるラジオ、XDR-55TVが出ていますが、ワンセグを落ち着いて聞こうと思っている人にはいいかもしれませんが、従来のラジオ放送を楽しむだけなら、むしろPL-380でも十分だと思います。これくらい使い回しがきいて便利なラジオが日本のメーカーによって作られて存在すれば、多少高額になっても購入するのですが、本当にどうにかならないものかと思いますね。

2013年2月 9日 (土)

SONY ICZ-R50からICZ-R51への進化は?

 私のブログではソニーのラジオについて、過去の製品については評価はしていたものの、現行の製品についてあまり好意的に書いてこなかった気がします。そんな中でも同様な予約録音機能付きのラジオがある中、ICZ-R50は発売当初から評価が高く、私自身も購入しようかどうしようか迷っていたところ、後継機のICZ-R51がアナウンスされました。

 単なるラジオと違い、録音機能が付いたものであるからなのか、前作の改良版として出されてきたものだけに、これから購入する場合は前機種が安くなるとは思いますが後継のICZ-R51の方がいいと思います。というのも、見てくれはほとんど変わらないものの、細かいユーザーの要望にこたえた変更点が多くあるからです。

 まず、本体のメモリが倍の8GBになり、パソコン用ソフトSound Organizerが内部メモリーに入っているので、本体をパソコンにつなぐだけでソフトをインストールできます。このソフトを使うとパソコンから予約録音の設定のほか、これまではプリセットされていなかった放送局をパソコン上からマニュアル入力できるので、コミュニティFM局などの名前別にフォルダを作って登録することができます。

 FMアンテナ用の外付け端子も新たに備え、別売りになりますがF型コネクタのアンテナケーブルをつなぐことができるようになりました。ロッドアンテナだけではノイズが入る環境の方にはお勧めでしょう。ノイズレスといえば、外部入力からのタイマー入力もサポートするようになったので、radikoやらじる☆らじるからの録音も簡単にできるようになったのが嬉しいですね。録音した番組を聴く際に、5分・10分・30分ごとに自動でトラックマーク付与される機能も付いたので、番組の内容を飛ばして聴く際にも便利になりました。

 また、なぜこれがないかと多くの人が思っていたであろう、ラジオの時報(NHK AM)による本体のみでの時刻合わせ機能にも対応するようになったとのことです。あとこれは本当に細かいところですが、ICZ-R50はちょっと触っただけで後ろに倒れてしまう安定感のなさに不満が聞かれることがありましたが、ICZ-R51には本体背面下部に支えを作ることでこの問題を解決しています。

 結局のところ、それなりに売れたからこそユーザーの要望を聞いてさまざまな改良を加えて出すことができたというのかも知れませんが、とりあえずこれで、ラジオを録音して楽しみたいという方には一番のお勧めになったのではないかと思います。価格は2万円弱と、前機種の売り出しの値段とほとんど変わりません。自宅に置いたまま録音はこのラジオに任せ悠々と旅に出るのもいいでしょうし、ラジオをお供に出掛け、旅先で面白そうなプログラムがあったら現地で録音するのもいいでしょう。録音したものはテレビ録画とは違ってコピー回数の制限もありませんし、CDに焼いて車で聞いたり、ミュージックプレーヤーにコピーして通勤途中に聞いたり旅行にもいろいろ楽しむことができるように思います。個人的にはすぐにとはいきませんが、評価が落ち着いてライバル社の動向を眺めながらこういうものを一つ購入するのもいいかなと思っています(^^)。

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