電気スクーターはガソリンスクーターにとって変わるか
季節も秋から冬になり、気温の低下とともに雨が降るようになって、なかなか原付バイクに乗る機会がなくなっていました。天気のいい時には体を動かすために自転車を使うことも多く、結果として原付バイクを動かすことが少なくなりつつあったのですが、昨日久しぶりにバイクを使おうとしたら、えらいことになってしまっていました。
ここのところの寒さによってバッテリーが弱っていて、セルモーターを回しても全くかかる気配がありません。ただ、スクーターにはセルモーターの他にキックスターターがあり、多少バッテリーが弱くなっていてもキックでエンジンがかかれば、しばらく走行することでバッテリーに充電させることができます。しかし、昨日の私のバイクの状態は何回もキックスターターを蹴り上げても、全く動く気配がありませんでした。
しかし、ここで諦めるわけには行かず、キーを抜き差ししながら何回もキックスターターを動かしていると、かすかにエンジンがかかる予感がするくらい回り始めました。これはこのまま繰り返していればかかるだろうとおよそ10分間けり続けたら(^^;)、ようやくエンジンがかかり、原付スクーターで出掛けることができました。出先で駐車して再スタートする際にはもはやセルモーターでもエンジンがかかるくらいに回復しましたが、今後外気温が下がるに従ってキックしながらエンジンをかける頻度は上がっていくだろうと思います。
まさにこのことがガソリンを使うことのメリットでしょう。これがもし電気スクーターだったら、ついうっかり充電を忘れてしまったら満充電までの時間は走行することはできません。私のように自動車や自転車と併用する場合、しばらく乗らないままにしておくことがあれば、常に予備の電池に交換できるような用意がなければその日のうちに使うことは無理な状況もあり得ることでしょう。
一口に電気スクーターといってもピンからキリまであり、高いものでは大型のリチウム異音電池を使うことで充電時間を少なくできるものもありますが、私のそれほど燃費の良くないスクーターでも一回の給油で100キロ以上は走り続けることができます。電気スクーターで燃料の購入が必要なくても、満充電をした電池で走り続けられる距離はそれほど多くないのが現状でしょう。ちなみに、近所のオートバックスで売られている10万円ちょっとで買える電気スクーターは、充電池として鉛電池を使い満充電で35キロから50キロ走れ、使い切った蓄電池を満充電するには3~4時間といったところだそうです。電気自動車と比べ家庭用のコンセントから充電できるので、こうしたことに理解のある職場でしたらそこでコンセントから充電させてもらって通勤用に使うことはできそうですが、いかに充電時間を短くしながら走行距離をのばすかにかかっているところがあると思います。
結局のところ、電気を貯める仕組みとして、化学変化の原理を使う電池は、どうしても使っているうちに劣化しやすくなるという問題がまだ大きいですね。そんなわけで当分はガソリンスクーターにはがんばってもらうにしても、将来について比較的少ない電力で走行可能距離が伸びる電気スクーターにおいて、今の鉛蓄電池の容量と同じくらいのキャパシタ(コンデンサ)が開発されれば、街乗り用のスクーターについては電気スクーターが取ってかわる可能性はあると思います。ガソリンの価格に一喜一憂しなくても済むようになる時代が早く来るといいですね。
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