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2016年3月 3日 (木)

Google自動運転車の起こした事故の内容を見ると

 未来の乗り物とされる機械による自動運転というのは、今までの自動車の概念を変えるのではないかと思える程のインパクトが有ります。いわゆる、  レールや専用レーンだけを走る自動運転車ではなく、公道を自動運転で走るには、かなりの乗り越えなければならないハードルが立ちはだかります。


 そんな中、自動運転の実験を繰り返していた米国のGoogleが作った自動運転車が試験走行中に事故を起こしたということがニュースになっています。ただ、今回の事故についての報道の内容を詳しく見ると、なかなか全ての事故を避けることは難しい事がわかってきます。


 事故の内容はこんなものです。自動運転車は交差点を右折するために道路の右側で止まっていて、普通ならそのまま信号が変われば交差点の中に入って車の切れ目を狙って右折すればいいわけですが、その道路の右側の一部に土のうが積まれており、右折するためにはいったん土のうをかわすために道の中央に戻りつつ、また右側に行き交差点に入る必要がありました。


 後ろからやって来る車には当然その様子が見えていたはずで、もし先に自動運転車が進むのが見えたら、その動きを待ってから自動運転車の左側をすり抜けるように進む必要がありました。しかし、実際に自動運転車とぶつかったバスはそうした配慮をすることなく自動運転車が進まないだろうと思って進んでしまったのでしょう。さらに、自動運転車も後ろのバスは待ってくれるだろうと自動運転車が判断したことで事故になってしまったということです。


 この手の事故は止まっている車に追突されたのではなく、相方動いているためお互いの過失割合が出ることになってしまうので、そういった過失のある事故を自動運転車がしてしまったことが大きなニュースになったということなのです。


 同じケースに遭遇したら、自分でも全く事故にならないかと言われれば絶対起こさないとは言えないでしょう。ただ、地元のバスは道を譲らずに入ってくるというような、きわめてローカルな情報を知っていたらあえてバスが行くのを待ってからスタートしたかも知れませんし、旅行で初めて来た地であったらそうした細かい情報が入らないのでそのまま進んだかも知れません。つまり、こうした細かい情報によって事故が起きるか起きないかが変わってくるとしたら、相当な情報量を車にインプットしなければならず、どこまでの情報をインプットすればいいのかというのは今後議論になってくるのではないでしょうか。


 さらに、ニュースを読んで思ったことは、自動運転でない車を運転していて自動運転車と事故を起こしたケースを想定すると、相手の過失を認めさせるためにはかなり大変ではないかということです。まだ実験段階なら誤作動もあるでしょうが、市販レベルの自動運転車が出てきたとしたら、リコール級の不都合が証明されなければ、機械が運転を誤るはずがないという風に話が進み、もし自動運転プログラムの内容に問題があったと後でわかったとしても、それが軽度なら見過ごされる形で過失割合のうち、より多くの過失をしたととられてしまう事も起きそうです。


 現状ではすぐに今の車が全て自動運転車に置き換わるのではなく、しばらくは手動運転のみの車と混在しながら走るようになると思いますが、全てが自動運転でなくても、人間の動きを助ける形で自動運転車のための技術が利用されていくことにはなるでしょう。そこから、当り前に自動運転車が走るまでの間というのは時間がかかるにしても、私たちは自動運転車と一緒の公道を走る世界での対策というのは徐々に考えておいた方がいいような気がします。少なくともドライブレコーダーの車載くらいはやっておき、いざという時のために、自分の正当性を客観的に証明する手段を持っておいた方がいいかなと考えさせられた今回のニュースでした。

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