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2015年8月12日 (水)

台湾の「スマートスクーター」の仕組みははなぜ日本で実現できなかったのか

 電池で動くスクーターは日本でもそこそこ出てきていますが、台湾の「スマートスクーター」の話をニュースで聞いた時、やられたと思いました。簡単に説明すると、日常の中で電気スクーターに乗っていて一番困るのは満充電しても走行距離が短いことですが、台湾のシステムでは充電された電池がスタンドに行けば常に用意してあるので、充電で待たされることなく日常の足として電気スクーターを利用できるという仕組みです。電池を個人所有にしないことで日々の充電から解放され、自分のスクーターの電池の劣化を気にする必要もありません。このシステムは他のアジアの国々や日本でも普及させたいという事がニュースに載っていましたが、電池を載せた二輪車ということでは電動アシスト自転車をあれほど普及させた日本でなぜ実現できなかったのかと思ってしまいます。

 日本企業の競争によってユーザーは様々な恩恵を受けたことは事実ですが、同じものでも違う規格がまっこうから対立して潰し合うという悲しい現実もありました。早いうちから規格を統一してオールジャパンで海外メーカーと競うという方法が取れていれば、いろんな歴史が変わったかも知れません。ビデオデッキなどはその際たるものでしょうが、これからの新しい技術のイニシアチブを取るためには、ぜひオールジャパンで規格を考えるようなビジネスモデルを作って行って欲しいですね。

 このブログにも以前書いたことがありましたが、とあるタクシー会社が電気自動車を使っていて、充電の方法はプラグイン方式ではなく、電池自体をタクシーステーションで交換するという斬新なものでした。もしこうしたどの車でも使える汎用電池で走る車が一般化されれば、今のガソリンスタンド網がそのまま電池ステーションとして利用できるかも知れません。台湾の「スマートスクーター」はこのバイク版と言えるわけで、この方式がもし日本で普及したら、日本の二輪車メーカーの経営にも影響が出てくるかも知れないと思えるのですね。最初は、日本のメーカーの方がいいと言っていた人でも、本体が安く買え、電池のメンテナンスをする必要がなく、さらに電池交換できる場所が日本国内に増えていけば、性能より利便性を取るため中国や台湾製品が主流となっている、今の日本のスマートフォン市場のような状況にならないとも限りません。

 日本のメーカーもそれぞれが努力をして差別化した製品を出すことについて否定はしませんが、特に今後の事を考えた時、自動車とバイクについて、電池で動くものを普及させたいと思うなら、プラグインで家庭や充電機で充電できるものの電池に互換性がないものより、電池に互換性をもたせ、将来的に電池が同じサイズでも容量を増やすような形でバージョンアップ可能な取替可能な汎用電池を使った電気自動車の方が長く乗り続けられるのではと私は思いますね。日本でこうしたことのイニシアチブを取るのは限られた人たちだと思いますので、同じような事を海外メーカーに先にやられないような決断をして欲しいと切に思うのですが、どうなるのか気がかりでしかたありません。

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