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2015年7月20日 (月)

今さらユースホステルの話(^^)

 Yahoo!ニュースのトップに若年層の宿として今も全国に点在するユースホステルの記事が来ていました。と思ったらとある全国紙の1面トップ扱いだったからということのようですね。

 記事の内容は急激な会員の減少を受けて、ユースホステルもその内容を変えつつあるという話でしたが、なぜ今こんな話を今さら出してきているのか疑問の方が先に来てしまったのでした。

 まず第一に、ユースホステルが対象とした10代からせいぜい20代までの年齢層の人たちが旅行をしなくなっているということが言われています。車を持たずに公共交通機関だけで移動する場合、飛行機を使わないと遠くへは行けないわけで、さらに格安航空会社を利用すれば、JR普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」を使うよりも安く飛行機に乗れて国内だけでなく海外へも簡単に行ける時代です。海外へ行く場合、現地での宿泊費を安くするということだけでなく、英語が使えない国へ行っても何とか英語が通じるであろう海外のユースホステルを利用することがあるかもしれません。しかし国内のユースホステルよりもネットから割引を使って5千円以下で朝食付きのビジネスホテルに泊まれますし、安くという事で言うならネットカフェだっていいわけです。あえてユースホステルを今さら利用する理由がありません。

 ただ、まだインターネットがない頃、さらにビジネスホテルも高かった時代には安宿としての利用価値はあったでしょう。そして、今はいろいろと宿泊時の縛りもなくなってきているようですが、昔は男女別の相部屋だったので、人との接触に飢えたライダー(バイクでの一人旅は走る距離が長くなればなるほど人との接触は少なくなります)が宿の人や同宿者と話をするために泊まったという話は聞きます(^^)。しかし、今の時代はそんな旅などまずやる人は少なくなったのではないかとも思えますし、旅館やビジネスホテルと同じ土俵の上で勝負していかないといけない時代になっているというのが現状でしょう。

 今の日本では、わざわざ若年層のために特別な宿泊施設を用意する時代は終わったのかとも思えてきますが、やはり何か他の施設とは違ったものを打ち出していかないと、それこそ海外でユースホステルを使っている人には同じ会員証で安く使えるからと利用する人はいるものの、国内での会員はこれからも減る一方なのは間違いないでしょう。

 ユースホステル協会の会長という職は、昔から自民党の国会議員の先生が歴任していた記憶がありますが、今調べたら現在の会長も同じ国会議員の先生でした。協会自体は独立した財団法人なので政府との関係は直接にはないようですが、今の政治に携わっておられる方は、若年層の人たちの旅行離れにはどんな思いを持っているのだろうかとふと思ってしまいました。若い世代が旅をするというのが当り前ではない今、おせっかいかとは思いますが、若年層をターゲットにして旅をする気持ちを後押しするようなことも考えていかないと、本当に数十年後には極端に旅をする人が減ってしまうのではないかと思います。ユースホステルがそうした傾向の歯止めになるためには、やはり政治の力も必要になるのかなと思います。先日来話題に出している、新国立競技場の建設費を削った分のいくらかを青少年のために使ってもいいのではないかと私は思うのですが。

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