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2015年6月19日 (金)

音楽定額配信時代を見越したデータ通信サービスの条件とは

 スマートフォンの普及率が上がってくるにつけ、さまざまなソフト配信サービスが新しくなっています。かく言う私も、ストリーミング再生で見放題というドコモのdTVを月額540円(税込)で契約していますが、音楽においても、従来のダウンロードして音楽ファイルを所有するという形式から、クラウドにある膨大な数の楽曲を好きな時に好きなだけ楽しめる、毎月定額の音楽配信サービスが始まっていて、日本でもいよいよ一般化しようとしています。

 こうしたサービスが一般化すると、本体のメモリが少ないスマートフォンであっても、安定した通信ができさえすればどこにいても膨大な中から好きな音楽を指定して聴くだけでなく、好みの組合せをプレイリスト化して存分に楽しむことができるようになります。昔はまず音楽ソフトを手に入れて、テープに大変な思いをして編集する必要があったものが、今では手元のスマートフォンを使えば一瞬でプレイリスト化が完了し、そのリストを不特定多数の人たちに向かって公開することもできるようになるので、自分の音楽の趣味を公に問えたりもします(^^)。そんなことは昔はラジオのパーソナリティぐらいしかできなかったのですから、単に音楽を聴くことだけでない新たな可能性さえ開けるわけですね。

 ただ、この種のサービスにはまり込むと、数々の物理的な問題につき当たります。スマートフォンで音楽を聴きまくるのは外て利用することがほとんどでしょうから、電池容量の少ないものではとても一日電池か持たないものもあるので外付バッテリーが必要になることがまずは一つです。そして、もう一つは高速通信容量とスピードの制限の問題です。一般的に携帯電話会社での月間における高速通信容量は基本的には月7GBで、それ以上データ通信を行なおうとしたり、3日間で特定の容量以上のデータ通信を利用すると、急に128kbpsとか会社によっては他の規制事項にひっかかると128kbpsからさらに制限されたりする場合もあるようです。現在、携帯大手3社は大量のデータ通信はWi-Fiで行なうことを推奨していますが、Wi-Fiであらかじめ音楽ファイルをダウンロードするなんてことすらめんどくさいと思うユーザーが増えれば増えるほど、いつでもどこでもストリーミングで音楽が聴けることが大切になってくるのです。過去のエントリーで、いわゆる低速SIMでどのくらい音楽のストリーミング再生が使えるかということを試しましたが、だいたい200kbps程度平均的に出ていれば、ラジコのストリーミングが途切れなく聞けるので、同程度のスピードをこれ以上下げることなく提供することができるかというのが運命の分れ道になると思います。ちなみに、現在無料でのお試し利用ができるLINE musicアプリを使って、auのMVNOであるmineoの高速OFFで接続した場合、問題なくストリーミング再生を楽しむことができました(ただし、mineoのホームページには『ネットワーク混雑回避のために、直近3日間(当日を含みません)に3GB以上のご利用があったお客様については、KDDI社より通信速度が終日制限される場合があります』という記述がありますので、終日音楽を聞きまくるような使い方はできないかも知れません)。

 これからの定額の音楽配信サービスが一般的になるにつけ、高速通信を制限した低速でどの程度のクオリティが出るかが問題であり、現状では月千円以下で低速回線が200kbps程度で速度制限の心配なく使えるMVNOなら、動画は諦めるにしても音楽専用と割り切れば、安くてしかも制限を気にすることなしに使えそうです。三大携帯会社のプランで高速通信制限時のスピードが今どのくらい出るかはわかりませんが、音楽配信サービスが一般化するとともにこの最低スピードの数値およびデータ量規制が緩和されるようでないと、月額料金を払っていても、まともに音楽が聴けないという事にもなりかねないので、これからの低速回線のスピードの変化には注目したいですね。逆に、MVNO各社も音楽ストリーミング完全対応というような謳い文句でサービスを安い金額で展開すれば,スマートフォンを音楽プレーヤーとして目一杯使いたい人たちにはアピールできるように思います。定額の音楽配信サービス「AWA」を利用されている方がネット上に書き込んだ情報によると、一時間音楽を聴いた場合音質Normalでのデータ通信量は約150MBくらいとのこと。もし一日かけっぱなしにしたら、それだけで3GBを超えてしまいますし、移動中に常にストリーミングで音楽を聴き続けているような使い方をしている場合、低速でも3日間のデータ通信量で制限を行なうところでは、現状では部屋や外出先で有線放送のように流し続けるような使い方は難しいと言えるかも知れません。

 その問題とは別に、現在のLINE musicの内容を見ると、私の音楽の趣味が変だからかも知れませんが、絶望的に聴きたい音楽が少ないということも実は気がかりだったりします。こうしたサービスは、大きなCDショップにあるソフトを全て試聴できるくらい全ジャンルをカバーしないと、多くの人たちの要求に応えられないので、契約者数は爆発的には伸びないような気がするのですが。

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