防災拠点としてのSA・PA
ローカルニュースでの情報ですが、静岡県と中日本高速道路が、東名や新東名などのすべてのSA・PAを大きな災害の際に防災拠点として開放することを決めたということです。先日とある新東名のSAで行なわれた避難訓練では、ある程度の人が集まっても数日間は補充なしで過ごせる一次避難地としての利用や、ヘリポートの利用も考えられているとのこと。
防災拠点といってもなかなかピンと来ないかも知れませんが、一次避難地として使えるので、あれば、高速道路を走っていて災害に出くわした場合、すみやかにSA・PAに避難すればいいので、まずは高速道路走行中の避難先として心得ておいた方がいいでしょう。
さらに、最近はSA・PAを高速道路上からだけでなく一般道から利用できるようにする方向で作られているところがあります。これは、災害時にも全国から集まった物資を仮置きし、それを周辺の避難所に分けるターミナルとしての利用形態も考えられていいのではないかと思います。もしそういう形で高速道路のSA・PAが使われるなら、一般道からSA・PAに避難する場合は物流を滞らせないように一般道から入るための駐車場を占拠しないような形で利用の制限を受けるかも知れません。
私がその昔、とあるボランティア団体の支援物資を運びに神戸まで出掛けた時には、直接頼まれたボランティア団体の現地事務局が置かれた被災地の中まで物資を運んだのですが、やはり辿り着くまでが大変でした。今後高速道路のSA・PAだけでなく一般道上の道の駅に防災拠点が置かれるようになったとしたら、大きな車で乗り付ける場所は避難所に直接ではなく、支援団体の拠点地としての役割や、物流センターの機能を持たせられるならSA・PAや道の駅まで持って行き、現地で仕分けして必要な分を避難所に届ける方が効率的です。さらに、被害の大きい場所へやみくもに入らなくても済むわけで、特に震災直後の支援に関して高速道路のSA・PAの役割は大いに期待されるものがあります。
ただし、問題は当り前のことですが、防災拠点を統括する人たちがどう防災拠点を運営するかというところにあります。今回のニュースは高速道路のSA・PAを防災拠点として活用するための第一歩だと思うので、今後どういう形でSA・PAが活用されていくのかということによって、近くに住んでいる私たちの行動にも影響を及ぼすことになるでしょう。皆さんのところの近くにあるSA・PAでも同様な防災拠点としての活用がはかられるかと思いますので、いざ災害が起こったらどのようにして使われるのかということを把握しておくことが大事になってくるように思われます。こちらのスタンスとしましても、具体的にどこにどんな施設があり、災害時にはどうなるのかといったことは知っておいた方がいいのではないかという気がします。
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コメント
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初めてのコメントです。定期的に覗いており楽しませてもらってます。
さて、本日なにげなくネットでソライブ24を観てた所、このような防災グッズが紹介されていました。
防災用灯(アクモキャンドル)http://item.rakuten.co.jp/arkham/ark0016850/
車中泊というよりは、山歩きや山菜採りに活躍しそうです。
興味がありましたらブログでご紹介をしてもらえたら幸いです。
失礼致しました。
投稿: なると | 2015年4月14日 (火) 22時19分
なると さん 防災用品の紹介ありがとうございました。
今回紹介いただいたものは、水に触れるまでは発光しないということから、濡らさないように保管できればいざというときに役に立ちそうです。ただ、災害というのはどんな状況が起こるか誰にもわかりませんから、災害時の暗闇に耐えることができなそうな方は、さまざまな方法で点灯できる他の照明グッズを数種類用意しておくのがおすすめです。
投稿: てら | 2015年4月15日 (水) 00時25分