航空機事故の衝撃から国内旅行の動向を考える
スペイン・バルセロナからドイツ・デュッセルドルフに向かった格安航空の事故は、改めて飛行機の事故の恐ろしさを多くの人に呼び起こさせた感じがしています。事故で亡くなるということについて言えば、自動車の交通事故で亡くなる確率と比べても飛行機は安全だという風に捉えることもできるでしょう。しかし、これも先日フランスのテレビ番組に出演していた有名アスリートが亡くなったヘリコプターの事故のことを考えると、車同士ならちょっとの接触なら多少の怪我ぐらいで済むところ、空中で接触すること自体が重大な事故になってしまうという怖さは決して払拭することはできないでしょう。
もし今、日本の格安航空会社の飛行機に事故が起こったとしたら大変なことになるだろうと思いますが、今後の格安航空会社の経営を左右しかねない新たな新幹線計画が進行していることも確かです。先日開通した北陸新幹線の後、ついに平成27年度末に新青森と新函館北斗間で開業する予定の北海道新幹線は、日本国内の旅行のあり方を変えてしまう可能性を秘めています。
ちなみに、私が初めて飛行機に乗ったのが北海道旅行に出掛けるためでした。まだ青函航路が国鉄により運行されていた頃は青森から連絡船に乗り換えになりましたが、青函トンネルができたことで、先日廃止になった寝台特急の北斗星やトワイライトエクスプレスを使えば乗り換えなしで札幌まで行けるようになりました。しかし、寝台車は定員が限られているため席を取るのが大変で、しかも様々な安売りチケットがある飛行機と比べると高くて時間がかかるということで飛行機を使う方も多いでしょう。その後も何度か北海道に行きましたが、時間の制約がある中で、北海道へ行く途中を楽しむのなら在来線や高速バスで何とか青森までたどりつき、そこから青函トンネルを通って北海道入りというのもいいのですが、時間が限られた旅では飛行機を使うしかなくなります。そうした選択が新幹線の北海道乗り入れによって変わってしまうのではないでしょうか。何より画期的なのが、座席の予約をしなくても乗車券と自由席特急券さえ買えば当日中に東京から函館(将来的には札幌)まで行けてしまう気軽さでしょう。飛行機ではとてもこんなことはできません。
もちろん、沿線上に台風が来たり雪で進めなくなるような事もあるでしょうが、少なくともその時には飛行機は全く飛ばないと思いますので、多くの人が気軽に北海道に行けるチャンスが生まれるという意味で、実際に開通日が発表されれば、今盛り上がっている北陸新幹線が霞んでしまうほどの盛り上がりが出てくるのではないでしょうか。
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