「ガラケー型アンドロイド機」の特徴を知る
従来の折りたたみ型の携帯電話の中にアンドロイドOSを載せた端末をauが近いうちに出すことに対抗したのか、NTTdocomoでも同じような形の端末を出すことにしたそうです。画面タッチでのフリック入力に慣れない人が物理的に押せるキーが従来のガラケーと同じように使えることにより、ガラケーからスマートフォンへの移行がスムーズになるのではと期待されているといいます。現状ではその明細が出ているのはauの「アクオスK」だけなのですが、姿形は従来のガラケーと同じでも、今までのガラケーとは内容が異なります。今回はその比較をしていきたいと思います。
まず、シャープのホームページには以下のような記述があります。
(引用ここから)
※EZwebサイトはご利用いただけません。
※従来のケータイでご利用いただいていたコンテンツは継続してご利用いただけません。またお客さまご自身で退会手続きが必要です。
(引用ここまで)
この内容を読むと、新しいアクオスKは、ガラケーと同じような形をしていても、携帯サイトや携帯用のアプリを使うことはできず、あくまでスマートフォンと同じハードであることがわかります。ただしOSはAndroid4.4だということですがGoogle Playには非対応なので、フリーの便利アプリを導入して使うことはできません。この点についてはガラケーの仕様を踏襲しているようです。
こうしてみると、自分で端末をカスタマイズしたい人にとっては不向きである端末と言えるかも知れませんが、買ったままの状態で通話およびLineなどのメジャーなコミュニケーションアプリを使いたい(さすがにメジャーどころのコミュニケーション系アプリはメーカーが提供するようです)という程度ならこちらの方がいいでしょう。何でも自由にアプリの導入・削除ができるのがスマートフォンのメリットであると言えますが、新しく導入したアプリが悪さをして動作全体が重くなったり、最悪の場合には再起動を繰り返すような症状に陥る可能性もあります。電話を中心に使っているユーザーには、便利さよりも安定性を求める人たちも多いでしょう。この端末はユーザーの本体カスタマイズを制限する代わりに、電話としての安定性と電池持ちの良さを求めるユーザーのことも配慮しているようですね。
この種の端末がヒットするかどうかは、この端末を使った場合の携帯電話会社が提供するプランの月額次第という感じはします。ただどちらにしても高くなりそうなので、個人的にはドコモがこれに準じた端末を出すなら、通話機能付きの低速通信の付いたMVNOのSIMを入れて、あくまで通話中心でメールやTwitter、Lineを手元でやりつつ本格的なネット閲覧はタブレット端末で行なうようにすれば普段の持ち歩きがすっきりしていいかなという気がしますね。ただ、ドコモでの契約をしないでネットが使えるかどうかは実機が出てみないとわかりませんので、MVNOのSIMカードでは使えないような仕様にならないことを祈ります(^^;)。
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