テレビのワクの外側を見る
年も相当押し詰まった中、ようやく年賀状を出すことができたので、録画しておいてなかなか見る機会がなかったテレビドラマをようやく見ることができました。今回見たのはNHK BSプレミアムのドラマ「ナンシー関のいた17年」です。知らない方も多いかも知れませんが、ナンシー関さんとは、主にテレビの中で活躍する人物についての批評をご自身で消しゴムに彫る当該人物の版画とともに発表していた方です。今回のようなドラマにまでなってしまう人ですから、その著作は簡単に入手できますので、興味のある方はどうぞ。
ドラマの中には今現在テレビに出ている人も多く出演していましたが、ナンシーさんの天敵のように描かれていた、テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏のインタビューが印象に残りました。ナンシー関さんについて聞かれ、才能のある人ではあるが、テレビの事に関しては深くはわかっていないとナンシーさんのテレビ批評自体を否定するようなコメントを喋っていたのです。そこが、テレビの制作側にいる人とテレビを見て批評する人との喧嘩のポイントなのだと思いましたね(^^)。確かに、こうしたブログを含めてテレビの事について直接テレビの制作者ではない人間が語ること自体、テレビを作っている現場の方にしてみれば、自分たちがどれだけ裏で苦労をして作っているのかと愚痴の一言も言いたくなるのかも知れません。しかし、多少は的外れなことがあるにしても、一連の批評を聞いてもくれないような作り手によるテレビ番組は面白いと思って見られるのかどうか。皆さんはどうお考えになるでしょうか。
このブログで扱っている内容にしても、テレビで出てくる視点とは違ったところで考える中で、批判めいた話になってしまうことがあります。例えばテレビの旅番組の内容にしても、やらせとは言わないまでもスムーズに番組を進行させるため予定調和がはびこるので、実際にテレビで見た場所へ行ったものの実際にそこへ行って感じる印象が違うことがありますし、モバイル関連のMVNOの話がニュースで取り上げられることがあっても、大スポンサーである大手携帯電話会社の不利になることまでは出せないためかも知れませんが、いまいちテレビではMVNOの魅力を伝え切れていないように思えたりします。今回、ナンシー関さんのドラマを見て改めて思ったのが、テレビにそれほど過大な期待はすべきではないということです。テレビのワクの中で映し出されている情報というのはほんの一部に過ぎず、ワクの外にある情報の方が多いわけですから、こちらのスタンスとしては、テレビに出てくるものについてテレビを通してだけで見ることは極力避け、ワクから外れたものについて見逃さず、必要があったら現地に行くなどして自分の目で直接見ていくような形で今後もいってみたいと思っています。
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