« U-mobileの「LTE使い放題プラン」は2,480円から。通話可でも2,980円 | トップページ | PHSは終わったコンテンツになるのか »

2014年11月 2日 (日)

端末のSIMフリー化推進は良い結果をもたらすか

 以前から言われている、スマートフォンやタブレット端末の中で、ドコモauソフトバンク(Y!モバイル)が販売している端末のSIMロックを無料で外すよう求める流れがあります。2015年5月販売の機種からSIMロックを原則解除するよう携帯各社に求めることを総務省が決めたとのこと。こうした流れはないよりはある方がいいとは思いますが、これからどうなっていくのでしょうか。

 もっとも、多くのSIMフリー端末がすでに売られていて、キャリアの一角であるY!モバイル(旧イーモバイル)でもNexus5は人気です。iPhoneについては、アップルがSIMフリー版を販売してもいます。しかしSIMフリーのiPhoneは価格自体が高いですし、毎月の支払いを安く抑えるために端末自体を分割で購入している場合には、例えそれがMVNO業者からの購入であっても、おいそれとは通信会社を変えられない場合があります。例えば1年間端末を使えばSIMロックを解除できるようになったとしても、完全に前の会社との縁を切るためには、端末代の残債を支払う必要が出てきます。分割で購入する場合には「実質0円」という言葉が先行し、中途解約の際には毎月端末代金の支払いをしている事を忘れている場合もあるので、途中で会社を移ろうとして精算額の多さにびっくりして元の会社の契約を続けるようなこともあるでしょう。もちろん、この辺の事情を十分理解の上で2年間契約を続けるならメリットの多い契約になることもありますが、SIMフリーという言葉だけが先行していくと正しい理解を損ねるような気がします。割賦契約の満了前に他社へ移ろうとした場合、端末の残債や各種手数料の支払いで多額の請求を受けることがあるということは知っておいた方がいいでしょう。

 そんな状況があることを理解した上で考えると、携帯電話会社の契約に縛られないためには、端末を分割でなく一括で購入する必要が出てきます。キャンペーン期間で「一括○○円」というような表示のものを購入する場合は、端末料金を移行時に清算する必要はありませんので、契約自体の解除料とMNP転出手数料だけを考えれば済むのでおすすめの端末購入方法だと思います。しかしこのままSIMロック解除の義務化が進むと、一括購入でも安くできるような状況がなくなり、結果として端末の値段が上がるのではないかという懸念があります。今の高性能機種でも10万円を超える定価のものもありますし、それが一切割り引かれず、定価のままで買わなければならないのかという心配をしている方も多いでしょう。今の日本政府は物価の上昇あってこそ景気が良くなるというような考えで政策を出してきているので、もしかしたらSIMロック解除義務化の本当の狙いは、ユーザーに今よりも高い端末代を払ってもらってお金を回そうということなのかも知れませんが、さすがにこれ以上毎月の通信に関する費用が上がるというのは勘弁してほしいところです。

 ちなみに、私は現状での対抗策として、タブレット運用についてはSIMフリーのモバイルルーターにBluetoothテザリングを利用することでSIMカード内蔵でないメーカーの型落ち品を安く購入して使う道を作り、通話についてこそ携帯会社から直接購入したガラケー端末で使いますが、スマートフォンについては安い値段で購入した白ロムのスマートフォンを買い替えることで対応していくようになると思います。この場合も、SIMロック解除義務化の影響で、市場の白ロム価格自体が上がってきてしまうときびしいところもありますが、現状ではauの白ロムスマートフォンはドコモやソフトバンクのSIMカードを入れて使うことは現実的ではないと思うので、将来的にも他社と比べれば価格は安めになるのではないかと思いますが。また、おサイフケータイやワンセグのような機能はありませんが、海外製のSIMフリースマートフォンの型落ち品を安く購入して使うという方法もあります。究極的には通信会社がスマートフォンを売らず、どの通信会社でも同じように使えるスマートフォンを日本のメーカーが出し、家電量販店で売られるようになれば型落ちで安くなるものも出てくると思うのですが、このような状況はすぐには実現しないでしょうね。

 あと、この件についてではないのですが、別の通信会社でスマートフォンを使うもう一つの問題についても最後に指摘しておきたいと思います。私のようにauのMVNOをiPhoe6以外で使っている方にはおわかりかと思いますが、正式にauと契約していないmineoのSIMカードで、SMSオプションの付かないSIMでもセルスタンバイ問題は起こりませんし、Wi-FiやBluetoothによるテザリングも行なえます。しかしドコモの端末については、事前にセルスタンバイ問題が発生するかどうかを調べてからSIMカードや白ロムを買わなければなりませんし、テザリングをしようとしてもMVNOのSIMでは使えないものがほとんどです。海外でSIMを現地業者のものと入れ替えて使う場合、テザリングをしながら他の機器も使うことは十分想定できますが、今のドコモの端末の多くでは自社のネットワークにないとテザリングできないのは問題だと思います。総務省の方にはこういった機能を殺して自由な競争を阻害している点についてもきちんと指摘し、SIMロックだけでなくテザリング機能のロックを解除してくれるよう勧告していただきたいと思いますね。

« U-mobileの「LTE使い放題プラン」は2,480円から。通話可でも2,980円 | トップページ | PHSは終わったコンテンツになるのか »

車中泊とモバイル機器・ノウハウ集」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/565596/60581458

この記事へのトラックバック一覧です: 端末のSIMフリー化推進は良い結果をもたらすか:

« U-mobileの「LTE使い放題プラン」は2,480円から。通話可でも2,980円 | トップページ | PHSは終わったコンテンツになるのか »

フォト

広告


2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ