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2014年9月17日 (水)

「家電批評」を批評してみる(^^)

 先日、町の本屋さんに行き雑誌を立ち読みしていたら、「家電批評」という雑誌(2014年10月号)が目に入りました。

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 表紙を見ると、スマートフォンの契約を編集部員が全てMVNOに変えたところ、1ヶ月経過で不満続出、月額料金が下がったのは4人中2人だけとかなりショッキングな内容が書かれています。中の記事を読んで思うところがあったので、この雑誌を購入させていただいた上で、ちょっと気になった点について紹介させていただこうと思います。

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 この企画自体は先月号からスタートしたようですが、「長期テスト」とあるため、今回取り上げる部分だけを論ずるのではなく、連載が終了し全ての内容がわかってからでないとまずいと思われる方もいるかも知れません。しかしながら、月刊誌で3ヶ月以上経過する中でもMVNOのさまざまな新しいプランは出てくるわけで、特に表紙に煽り文句的に内容を載せているわけですから、それだけ見てMVNOはダメだと判断する人がいるかも知れない以上、きちんと批評することで多くの人に正しい知識を知らしめることは必要なように思います。

 では改めて記事の内容について見ていくことにします。編集部の方々がキャリア契約からMVNOに変更したプランを1ヶ月使ってみての感想および料金の変化について紹介する形を取っています。4名の編集部員の中で一番大きいスペースを割いて紹介されている契約内容は、元がソフトバンクで、「Wホワイト」+「パケットし放題フラット」で前月の支払いが12,525円となっていました。それまでの使い方は、音声プランをWホワイトにしていることからわかる通り、かなり音声通話を利用されていたので、そのままMVNOに移行すればそれまでの30秒10円から倍(30秒20円)の値段になることはわかり切っているはずなのに、律儀にも前の月と同じように音声通話を使ったため、IIJmio高速モバイル/Dの音声プラン付1GB(みおふぉんの月額1,728円か?)に変えたことで支払額が12,551円とソフトバンク契約時より上がってしまいました。

 この場合、通話料が倍になることを考えれば、それまでのデータ通信料5,200円が980円になったとしても、前月通話料だけで7千円以上払っているわけですから、わざわざ音声通話の高いMVNOで全てをまかなおうと思うところ自体に無理があります。何の知識もない中高年の方がやらかした結果で、そうした安易な契約に警鐘を鳴らす意味での人柱契約報告の記事ならわかりますが、専門誌の編集者の方が、まさかガラケーの通話定額契約があることを知らないとは思えません。もしスマートフォンとガラケーの二台持ちを受け入れられれば、通話放題にせずWホワイトだけ残す形でもデータ通信料の差額分は安くなります。さらに通話部分を通話定額プラン(ガラケー用)に変更すればさらに月額2,200円とそれまでの通話料の差額分が安くなります。どうしてもスマートフォン一台で全てのサービスを完結させたい場合も、通話回線を利用しつつ使える、楽天でんわやG-Callのように電話番号の前に4ケタの番号を付けてダイヤルすることで安い通話料を実現するサービスを利用する手もあります。こうしたサービスを利用の際にスマートフォン用にはアプリも用意されていることが多いので、使い勝手の点でもそれほど困ることもないでしょう。

 次に紹介されている料金が上がったケースは、データ通信料の多いという方の場合で、それまではソフトバンクの「ホワイトプラン」に「パケットし放題フラット」の組み合わせから、auのLTE回線を使ったmineoのデュアルタイプ(1GBパターンで、恐らく契約当時は2GB以上のプランは出ていなかったと思われる)です。

 まずこの方は、それまで端末を一括の実質0円で購入し、月々割の恩恵を受けていた途中で変更したそうですが、紙面で紹介されている前月請求分では端末の割引分まで含めてしまっています。MVNOの契約はSIMカードのみでの契約が多く、記事でも新しく購入した端末代についてははカウントされていませんので、その状態でMVNOと比較すること自体ナンセンスでしょう。比較するなら最初から端末割引分を除いた金額(ホワイトプラン980円+通話料+パケットし放題フラット5,200円との合計)で比較しないと正確なものにはならないと思います。

 さらにこの方は動画をスマートフォンで見まくったために、高速制限の1GBを越えてしまい、高速クーポンの追加分を購入しています。この高速通信について1GBを超えるとどうなるかは契約当初からわかっているわけで、mineoは他社と比較すると安い値段で追加でき、100MBにつき162円ではあるものの、記事によるとデータ通信料が4,320円となっていることから、およそ3,000円分も追加購入していることがわかります。すでにこの方はmineoのプランを変更しているかも知れませんが、090通話利用でデータ高速通信3GBまでならこの文章を書いている現在では月2,980円で契約できます。それだけ比較しても、1GBを超えての追加で払った分も含めたデータ通信料金4,320円と比べても1,300円節約できています。前月のソフトバンク請求分が4,310円(通話料込み、端末割引分を含む)なので、2,980円に通話料の2,161円を加えるとそれでも千円弱高くなってしまいますが、前に説明した通りソフトバンク請求額は端末の割引金額を加味してのものなので、端末料金の割引分を引いて計算すれば、おのずと結果は違ってくるでしょう。さらに言うと、他の業者の中には実際の通信品質の検証はこちらではできないものの、データ容量や価格について様々なバリエーションがあるので、auのスマートフォンにこだわらなければ、今までの利用傾向を見ることによってもう少し安くなるパターンも出てくるかも知れません。、

 以上が以前より料金が上がった方についての検証でしたが、料金は下がったものの使い勝手が大幅に悪くなったという方の記載についても一言書かせていただきます。なぜ使い勝手がその方は悪くなったかというと、それまで090番号を使っていたのが、データ通信専用のSIMにしてしまった関係上、050のIP電話アプリを使っていたからで、050番号を使うことによるディメリット(発信に一手間かかったり、アプリ常時起動によるバッテリー消費の増加)を事前に予想できなかったということに尽きます。これも、何も知識がない人がとにかく安くという感じで入ったものではなく、厳しい家電製品批評を行なう雑誌の編集者のやったことですから、後から失敗したと受け取られるような選択をしている時点で、私は何らかの裏の意図があるのではないかと疑ってしまいます。

 この記事の最後に「安易なMVNO乗り換えは逆効果となることが大いにあり得るということがわかった」と書かれているものの、個人的にはきわめてMVNO乗り換えに不利な条件を強調した記事にしか思えませんでした。編集部の人間がやったことではなく、一般のユーザーでMVNOに関する知識がほとんどない人が安易に乗り換えてこのような結果を生んだといったニュアンスなら反面教師的な事例として紹介し、各々のケースの利用方法に合ったプラン設定を紹介するように持っていく方法もあったのではと私は思います。少なくともここをご覧になっている方はMVNOに乗り換えるよりもキャリアをそのまま使い続けていた方が、安くてストレスなくスマートフォンを使うことができるとは思わないでしょうが、一口にMVNOと言っても様々な種類があり、人によって選ぶべきプランは違うということはわかっていただきたいと思いますね。

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