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2014年1月14日 (火)

3年保存用ヌードルは非常食というより常備食?

 こちらのスーパーやホームセンターでは一年を通して地震対策のためのグッズを集めたコーナーが充実しているのですが、最近になって話には聞いていたのですが実物は見たことがなかった日清食品の「チキンラーメン保存缶」「カップヌードル保存缶」をとある店舗の防災用品コーナーで発見しました。

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 一般的な長期保存のきく食品缶と比べると少し長めの缶の中には2食分の麺とかやく、そして紙のカップが入っていて、お湯さえあればおなじみの味が楽しめるというものです。通常の製品では5ヶ月から6ヶ月というのが賞味期限ですが、こちらは3年間はそのまま置いておけるということで、普段はあまり食べない人が備蓄しておくのに向いているのではないかと思われます。

 売り値はどちらも一缶787円と、普通のカップ麺やリフィルタイプの製品よりも割高になっています。価格差というのは賞味期限が長いためであると思われるので、人によっては他の保存缶の空き缶の中にリフィルタイプの製品を入れ、調理用の容器は別に用意し、半年ごとに入れ替えることでも対処は可能です。個人的に気になったのは、他の長期保存ができる食品と微妙に容器の長さが違うので、他の食品と一緒にまとめて保存しておきにくいなということです。

 また、製品自体は災害が起こって食べるものであると想定されているのかも知れませんが、実際に災害が起こった後にどうして沸騰したお湯を用意できるのかという問題もあります。そういう意味では、この商品は災害用に備蓄するというよりも、車の中に常備しておき、旅行中にトラブルになったりして何も食べるものがなくて困った場合などいよいよの時に開けて食べるようなものではないかと思ったりもします。私が考えるに、現段階で非常食のベストチョイスということでは水なしでもそのまま食べられ、口の中が乾かない井村屋の「えいようかん」とか、氷砂糖のようなものがいいと思っていますが、凍てつくような寒さの中、ようかんも凍ってしまうような状況下においては状況も変わってくるでしょう。かつて浅間山荘事件で機動隊のために用意された弁当が凍ってしまうような状況の中、お湯を注いで食べるカップヌードルはおいしく食べられたことで普及に弾みが付いたという話もあります。むしろ極寒の中でもお湯を沸かすことのできる用具を揃え、長期保存のできる飲料水と一緒にこの保存缶を車の中に入れておけば、車が大雪の中立ち往生してしまったような状況においては相当の助けになるでしょう。ただ、カップヌードルやリフィルは賞味期限が少ないとはいえ1個100円前後で買えてしまうので、その価格差をどう考えるかということがこの製品を選ぶかどうかのポイントになるでしょう。

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