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2013年11月12日 (火)

自動運転の車はいつ市販されるか

 先日、日本の安倍首相が試乗し、「日本の技術は世界一だ」と言ったという自動運転の車というのがテレビニュースに出ていたのですが、実際問題このような車が実用化されたらどうなるのかと私は不安になります。日本の技術があればこそこういった車もできるのかも知れませんが、全てを機械に任せる自動運転の場合、普通に公道を走れるのかまず疑問なのですね。

 というのも、自動運転までは行かないものの前方の障害物を察知したら直前で車を止める機能の体験試乗会において、マツダのCR-5が装置が作動せず人身事故を起こしたという話も入ってきています。ただこの機能は、あくまで運転者の操作をアシストするものであって、多くの場合は人間が操作を誤ったり忘れたりした場合にのみ動作するものですから、事故を起こした責任はまず運転者に問われるわけで、装置が付いた自動車を販売する際には、もし装置が誤動作したとしても事故の責任は運転者にあるということを説明することが必須となっています。しかし、自動運転車が出てきたらそうもいかないでしょう。

 もし装置が誤作動を起こしてしまったら事故の危険性は増えるわけですが、その場合、誰が責任を負うことになるのかということです。今までの常識では自動車は人が運転することを前提にして自賠責保険(車検の時に加入が義務付けられている強制保険で人身事故のみに適用する保険)や任意保険があるわけですから、こうした保険の対象になるのかどうかということから考えなければいかなくなります。果たして、国は自動運転車が加害側になってしまった事故について、自賠責保険を適用させるのでしょうか。

 そうした議論の結果、もし自賠責保険が使えるようになるとしたら、任意保険というのは自賠責保険の上乗せという形で補償するものなので、任意保険が使えるということにつながってくるとは思いますが、その場合にも解決しなければならない問題が起こり得ます。というのも、事故を起こして賠償請求をされた場合、任意保険から賠償金を払うことで翌年から確実に保険料が上がるというのが今までの常識でした。しかし自動運転された車では車をスタートさせることはするものの、走り出した時点で運転者がいないわけですから、自動車のシステムが異常を起こした事故についても自動車を一部操作した人が責任を負い、高額な保険料の負担をしなければならない根拠は何かということをユーザー・自動車メーカー・保険会社の間で取りまとめする必要が出てくるでしょう。全ての事故の責任をメーカーに押し付けることになるとメーカーが立ち行かなくなりますし、全て車を所有していた人の責任とすれば、では自動運転のシステムとは何なのかということにもなるでしょう。

 ですから、こうした議論が終わらないうちはたとえ技術的に自動運転の車を作ることが可能になったとしてもすぐに市販されることはあり得ないのです。具体的な話としては出ていませんが、今の道路に並行しながらぶつからない形での専用レーンでのみ自動運転で走らせることができるような道路網ができれば、この種の自動車が使えるような感じはありますね。スピードは出なくても確実に進むというレーンが使えれば、車を走行させながら車中泊ということもできるわけで、それはそれで面白い状況にはなります。わざわざ道の駅で駐車スペースを探さなくても済み、夏の暑い最中でもエアコンを効かせたままで寝ているうちに進むようなことができればいいですね。更に言うと、そのレーンに電気を通し、走行に必要な電力をレーンから取れるようにしてくれれば、まだ普及しているとは言えない電気自動車が一気に普及する可能性だってあります。ただそうした道路網を作るためには莫大な建築費と維持費がかかるのが問題ですが(^^;)。

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コメント

 最後の文章の「車を走行させながら車中泊ということもできる」というのは、すごく魅力的ですね! 専用の「レーンに電気を通し、走行に必要な電力をレーンから取れる」というのも実現すれば、まさにEVでの車中泊や旅行が現実じみてくるのですが、やはり「道路網を作るためには莫大な建築費と維持費がかかる」のがネックです。でも、そんな機能のある道路なら、高速代をケチる私でも使いたいと思います。

 せめて、専用充電スポットが設置され、電圧が下がったらロボット掃除機ルンバみたいに自分で寄り道充電し、満タンになったら走行を再開するなんてアイデアはどうでしょう? レーンに電気配線をしないだけ低コストに……なんて言っても莫大なコストでしょうね。。。

 マツダのCR-5の報道で、そんなに機械を多用しても不具合が発生した際には逆に大きな事故になるのでは?と心配を膨らませしたが、今日のネタはちょっと夢をいただいた気分です。

だから さん コメントありがとうございました。

今売られている車の衝突回避システムを押しだすTVコマーシャルの最後に、注意喚起画面が現われますが、恐らくそこにメーカーの責任の件についての記載があるのだと思います。こうしたシステムはないよりあった方がいいですが、過信は禁物ですね。

自動運転の車については、紹介したように今の総理大臣が試乗して発言したわけですから、単なる夢の車で終わらないと信じたいです。専用レーンもまずは公共交通に限定したとしても、運転手の人件費がいらず、必要な時だけ地域住民が無人の車を呼んで運行するようにすれば空の車両を運ぶような事も避けられるわけで、車両代も市販されるものを使えばそれほどコストもかからないのではと思います。

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