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2013年11月26日 (火)

ゆるくない「ゆるキャラ」が引き起こすかも知れないこと

 前回に続き、ちょっと面白くもない話題になってしまいますが、先日報道された「ゆるキャラグランプリ」の推移を見ていて感じたことがあります。今回はその事について書いてみようと思います。

 元々「ゆるキャラ」という言葉は漫画家のみうらじゅん氏がその著書の中で使ったもので、町おこしの名のもとに、専門の人を通してアニメ化されたようにお金が掛けられたキャラクターとはかけ離れた「ゆるさ」を嗤うものであったのではないかと私は思っていました。みうら氏が命名されたものの中には他に「イヤゲモノ」(お土産として人に上げても嫌がられるようなアクの強い土産物。時代の変化とともに人々の嗜好は変わるため、狙って作られたものではない事がボイント)や「カスハガ」(観光地の絵葉書セットの中に入っていることがある、内容が理解不能な絵葉書)というのもありますが、そうしたものと同じような感じで、その地方の役人や商工会の人たちが自分たちだけで真面目に考えた結果出てきたものの完成度の低さが私には面白く、それこそが地方の民俗的な(^^)価値なのではないかと思っていました。

 しかし、世間的には「イヤゲモノ」や「カスハガ」に注目が集まることはなく、「ゆるキャラ」だけがデザインや宣伝を外注することによって洗練され、今の「ゆるキャラグランプリ」にはまるで本当の選挙のようにボランティアの名のもとに多くの人員を動員して選挙運動をし、さらに多くの組織票を呼び掛けるところも現れました。なぜそんなことをするかと言うと、グランプリを獲得すればメディアでの露出が増え、相当の経済効果が見込めるからだということらしいのです。そうなってくると、自治体や商工会が大きくて、広告代理店と組んで戦略的に「ゆるキャラ」の設定から事業をスタートし、デザインをきちんと発注するだけの資金力があるところでないと、なかなか有名な「ゆるキャラ」になることは難しくなる方向に進んでいると言われても仕方ないでしょう。

 私が車で日本の各地を色々回っている中で、もはやこのような「ゆるキャラ」を目にしない事はななくなってきています。「ゆるキャラ」を媒介して地域の人たちを中心に地方が盛り上がっていくという傾向は、その土地を訪れる側としても嬉しく思いますが、上記のような底上げされ、上から押し付けられたキャラクターを奉らなくてはならない地方の方には本当に同情します。今後このような傾向が強まるのでしたら、実際の選挙と同じで「ゆるキャラグランプリ」は投票する前からグランプリが決まっているようなものになるかも知れませんし、そうなればこうしたムーブメント自体に違和感を持つ人も出てくるでしょう。個人的にはこれまで大きくなったゆるキャラの世界を、いわゆる大人の事情で踏み荒らすようなことには今後ならないで欲しいものだと思っています。

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