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2013年9月14日 (土)

長く使えるものを選ぶために

 前回のエントリーで紹介した固定電話用のコードレスホンですが、自宅には前回お話したPHS電話機を子機に使うものだけでなく、専用の子機を使うものがもう一つの回線のために設置してあります。それはさらに古いものですが、子機の電池問題に悩まされることは今のところありません。

 すでにメーカーで子機用の充電池の生産を終了しているのは同じですが、薄型の携帯電話・PHS用の電池パックが製品発売から10年以上経てばさすがに新品での入手が難しくなるのに対し、いわゆるコードレスフォン子機の電池は、長期間同じコードレスホンを使い続ける人を見込んで別のメーカーが互換性のあるニッケル水素電池パックを販売しています。家電量販店の電話コーナーへ行けば、子機用の互換電池のコーナーがありますのでご覧になった方も多いのではないかと思います。こういった電池が販売され続ける限り、少なくとも機械的な故障がない限りは使い続けられるというわけです。

 それに比べて、今出ている携帯電話やスマートフォンというのは、多くの人が期待して出るのを待っているiPhone5を含め、ハードとしての寿命は内蔵電池の供給が止まった時点で風前の灯火となることは明らかです。そうは言っても、今のスマートフォンは電池の寿命が切れる以前にハードのスペックが新しいシステムソフトやアプリのバージョンアップに追いつかなくなって買い替える場合が多いので、表面上は問題になりませんが。ただ今はスマートフォンがオーバースペックのためガラケーに戻すような人もいます。そういう人にとっては携帯電話は通話とメールができれば十分なわけですから、あえて高性能な機種に買い替える必要性はないわけです。しかし、そうして大事に使ってきた電話機も、本体の電池の寿命がやってきた時にまだ十分に使えるにも関わらず、ゴミとして廃棄される運命になってしまうのです。

 こうした傾向はデジカメでも顕著です。デジカメの場合は電池の問題だけでなく、古いものについてはメモリカードの問題によっても新たなカードが用意できないという理由で使えなくなってしまうという事も起こります。今後デジカメを長く使いたいと思われる方は、メモリカードはSDカードのもので(もっとも、現行のデジカメはほとんどそうですが)、電池は単三電池対応のものにしておけば少なくとも電池が原因で使えなくなることはありません。以前は単三電池を使ったデジカメというのはエントリークラスのものしかありませんでしたが、今では一眼レフで単三電池の使えるK-50のようなものも出てきていますので、選択の参考にしてみてください。

 先日、コードレス電話機を見にとある家電量販店に行ったところ、ワゴンセールの中に以前ちょっと紹介したことのあるテレビのワンセグ放送の音声が受信できるラジオが置いてありました。6,980円のものが、3,980円になっていたので食指が動きかけましたがパスしました。そのラジオはこのブログで紹介した充電式のニッケル水素電池が使えるものではなく、リチウムイオン電池搭載のものですので、内臓の電池の寿命が来たら少なくとも外へ持ち出して使えないものになってしまうというのが見送った理由です。以前はラジオと言えば乾電池で動くのが常識だったのですが、防災ラジオを中心にユーザー側で交換不可な充電池を入れたものが販売することも多くなりました。こうした傾向は、もしかしたら同じものでも長い期間ずっと使われて新しいものが売れなくなると困るためなのかも知れませんが、同じ製品を長く使い続けたいと思う人にとっては困った傾向です。

 今までのように限られたシェアを日本国内のみで争っていた時ならそうしたものづくりも有りだとは思いますが、今は暗黙の了解で使い捨てを前提にしたような製品を積極的に作る時代ではないと思います。今後、交通手段が発達していない世界中の地域に物を売っていく場合、電池の寿命が来たら製品の寿命が終わるようなものは、さすがに購入する側が躊躇するでしょう。充電池を使う場合でも、簡単に入れ替えができる単三や単四の乾電池やニッケル水素電池を使って動くものなら、常に電池を現地で用意したり、ニッケル水素電池を太陽光で充電できる充電器とセットで売れば機械的に壊れるまで安心して使えます。特にパナソニックはニッケル水素電池のシェアはエネループとエボルタを抱えているので、エネループで動く携帯電話なんてものもそれほど手をかけずに作れるのではないでしょうか。そんな携帯電話が出たら、私にとってはiPhoneよりずっと魅力的です(^^)。

 今まで書いてきたような、まだ使えるものが電池切れで使いものにならない製品の中で、私が将来的に危惧するものの最たるものが実は自動車だったりします。現在出ている電気自動車の多くは、それこそiPhoneと同じように内臓の充電池の寿命が来たら、電池以外に悪いところがなかったとしても、車検費用の中に電池の交換料が入った状態で見積が来たらユーザーはそのまま車検を通すか考えてしまうでしょう。その後、中古市場で安く売られたとしても、購入額にプラスして電池交換代を見越した形で購入する人はなかなかいないと思います。そうなると待っているのは廃車・解体への道です。私は電気自動車こそ排気ガスを出さない未来の車として有望だと思っているのですが、まだ使えるものを廃車に導くようなものづくりをするのではなく、例えば各社共通の車用の電池パックの規格を作るようにし、スタンドでの作業で簡単に交換できるようにすれば、現在のガソリンスタンド網を維持したまま電気自動車で移動できる範囲は飛躍的に伸び、それこそガソリン車と同じように電気自動車も扱うようにできるのではないかと思います。こうした共通の電池パックを使った電気自動車のラインアップを充実させていけば、日本のビジネスモデルが世界の標準になる可能性もあるわけで、現在の家庭用電源や限られた場所に設置された充電スタンドに頼った各社まちまちの電池を使った電気自動車よりもかなり魅力が出て、購入する気も起こってくるのですが。

 これからのオリンピックに向かう日本の庶民生活は消費税10パーセント以上を見据えながら推移していくと思いますので、生活に余裕がないとなかなか簡単に高額な品物を買い替えられないのではないかと思います。ですから、最初に品物を選ぶ際に、まだ十分使えるのに電池の問題で買い替えを強要されるような品を選んで購入しないように気を付けていただきたいと思いますね。

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