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2013年9月22日 (日)

東日本大震災の被災施設撤去に思うこと

 今年(2013年)5月に岩手県から宮城県の海岸沿いを訪ね、それまではテレビでしか見ることができなかった被災地の様子を自分の目で見に行ってきました。その時私が感じたのは、瓦礫が撤去されて入るものの漁船が内陸部まで流されてきてしまった光景とか、被災し鉄骨だけが残った姿に、「テレビで見たものと同じだ」というものでした。

 その時に見た気仙沼市に打ち上げられた漁船はすでに解体作業が始まり、先日になって南三陸町にある防災庁舎の撤去も決まりました。テレビなどで繰り返し報道されたものであるだけに、東日本大震災の大きな被害状況を忘れないため、残してはどうかという意見もありましたが、地元の方々は撤去を望んだという結果となりました。

 被災地からの情報が時間の経過とともに少なくなってきている現状で、被災地以外の人間が勝手な事を言っていいのかとも思いますが、一つ言えることがあります。これを書いている数日前、東日本大震災が起きた日から2年半経過した時期においても、福島県いわき市で最大深度5強という地震が起こりました。気象庁の発表では東日本大震災の余震だと言います。あまり日々の話題にはなりませんが、これほど大きな地震ではなくても、最大震度3くらいの地震は関東地方から東北にかけて毎日のように起こっている事実も忘れてはいけないでしょう。つまり、原子力発電所の事故処理だけではなく、地震のエネルギー放出自体もまだ収束していない状況であり、一連の震災はまだ終わっていないと感じられる状況があるので、やはりモニュメント的に残るものがあると、何かのきっかけで良くない記憶を呼び起こしてしまう恐れがあることは確かでしょう。

 大きな災害や戦争による破壊された事実を忘れないために、後世に何を残していくかというのは将来に向けた課題であるとは言うものの、人為的に発生した戦争は一度終わってしまえば再び起こそうという人たちがいない限りはそこからの再建という風に考え方を改めることができますが、こういった天災の場合、いったいいつが終わりなのか地震の揺れに原子力発電所の問題が複雑にからまってくると、未だ再建の道すらはっきりしないというのが実情でしょう。そう考えるとまずは復興を成し遂げてから被災した当時の状況をどう伝えていくのか考えればいいのではないかと私は思います。

 これからの7年間、東京オリンピックで盛り上がることはいいと思いますが、少なくともオリンピック開催時には東北の被災地も軒並み復興しているという状況になっていくのなら、海外から訪れるオリンピック目当ての観光客のために改めてモニュメントを作るという議論が出てくると思いますし、復興がなった日本の姿を内外に示すということを印象付けられます。そういう意味では漠然と復興を目指すよりも、7年という期限が課せられたことをプラスに感じつつ、個人的にも東北地方の復興に力を貸すことができれば嬉しく思います。

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