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2013年7月26日 (金)

SIMフリー機は「FOMAプラスエリア」使用可能かがカギ

 Googleが出している7インチタブレットNexus 7の新機種「Nexus 7 (2013)」が発表になりました。OSはAndroid 4.3になり、プロセッサは従来機と比べてCPU1.8倍、GPU4倍という値とのこと。メモリは倍の2GBで解像度も1920 x 1200と広くなりました。外部ストレージ(microSDカードスロット)がないのは変わりませんが内蔵スピーカーはステレオになり、従来機にはなかった背面カメラも500万画素のものが搭載されました。Wi-Fi専用モデルの他、SIMロックフリーのLTE通信機能付きのモデルも発表されています。

 価格は従来機より高めに設定されているので、総合的な評価は実機が日本に流通するまで待ちたいと思いますが、個人的にはLTE通信ができるタイプのものが気になります。今も従来機で、格安SIMカードを入れて使える3G通信付きのものがありますが、これは価格が高いことの他、SIMフリーではあるもののFOMAプラスエリアに対応しないという理由で私は購入を見送りました。今度出るLTEタイプで、果たしてこの点は改善されるのかが私にとっての興味ある点です。

 そもそもFOMAプラスエリアとは何かというますと、元々ドコモの携帯電話のアナログ端末で使われていた周波数が携帯電話のデジタル化とともに使わなくなってしまったので、この周波数が1つの基地局で受けもつエリアが広いという特性を生かし、山間部など電波が届きづらい場所で利用できるように改めて割り当てたエリアのことです。FOMAプラスエリアでは800MHz帯となっているので、端末が800MHz帯に対応している必要があります。

 ドコモが出しているスマートフォンやタブレット端末ならこうした日本特有の事情に対応して800MHz帯を使えるようになっているのですが、海外で売られているものをそのまま持ってきたようないわゆるSIMフリーをうたう端末では、800MHz帯に対応しないものはFOMAプラスエリアだけが使えないという事にもなってしまいます。こうした端末を手に入れた場合、ほぼ市街地から動かないというのならいいと思いますが、日本全国をくまなく車で回るような旅をする場合はFOMAプラスエリア対応の端末でないと肝心な時にネットに繋がらないという旅用としては使えない端末になってしまいます。また、カーナビの代用としてNexus 7を使おうという場合、移動する場所によって通信が切れるというのは致命的です。

 というわけで、日本で発売されるNexus 7(2013)のLTE付きモデルがFOMAプラスエリアに対応するか否かで、私の中での評価が全く違ってきてしまうのです。もし使えれば、ガラケーともう一台格安SIMカードを使ったデータ専用端末の本命として十分おすすめできると思います。もし従来機と同じように使えなければ、あえてLTEタイプはすすめず、Wi-Fi専用モデルにFOMAプラスエリアが使えるルーターをセットで使う方をおすすめするでしょう。

 そんなわけで、Googleが日本の電波事情に合わせたLTE通信付モデルを出してくるかというのが目下の関心事です。ただ、こんな端末が出たら、日本の携帯電話会社が出している7インチタブレットおよび大型画面のスマートフォンの売上にも影響が出てくることが予想されるので、すんなり出てくるかどうかはわかりません。しかし、技術的には簡単に実現できるかも知れないものをあえてつぶして出してくるとしたら、大変に残念ですね。まあ、あまり期待しないで発表を待つことにしましょう。

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車中泊とモバイル機器・ノウハウ集」カテゴリの記事

コメント

 Nexus7を検索していてここにたどり着きました。ボクもキャンプ場やスキー場など田舎で使えるタブレットを探していて、同じ悩みを持っています。
 海外製SIMフリー機が対応しているソフトバンクのプラチナバンドもずいぶん広がってきたようですが、ソフトバンク網を利用したMVNOの格安SIMは存在せず。
 携帯、モバイルルーター、タブレットの3台持ちとなるとアウトドアではバッテリーが気になるし。ドコモやソフトバンクといったキャリアのパケット定額は高すぎるし。必要なときに必要なだけの電波を利用できない現状って残念ですよね。
 2013Nexus7がfomaプラスエリアに対応していてほしいですね。(でも、無理そう・・・。)

ヨッシー さん コメントありがとうございました。

ドコモ以外の通信業者が回線を切り売りしてくれれば、ここまでFOMAプラスエリアにこだわらなくてもいいのかも知れませんが、そんな話は全く聞こえてこないのが悲しいですね。

ただ、数年前にはb-mobileで月二千円くらいかかるSIMカードしか選べなかったわけで、こうしたニッチな市場に面白みがあることが多くの人に認知されていけば、私たちは近い将来、ドコモだけではなく他の業者の格安SIMカードを選べるようになるかも知れません。ユーザー側としてはそれまで、タブレット端末とモバイルルータ、そして様々な外付けバッテリーの組み合わせで頑張りながら待つしかないでしょう。

てらさん、返信ありがとうございます。
日本通信は、auやソフトバンクにも接続の申し入れをしている
http://www.j-com.co.jp/news/release/1244.html
とのことですので、そのうち状況は好転していってほしいですね。
ソフトバンクのプラチナバンドもスタートから1年余り経過して、私の身近でもエリアの改善が見られます。日進月歩と言う事でしょうか。
実はテント泊のスクーターツーリングを目指しているのですが、機器のバッテリーの充電がひとつの課題なのです。
てらさんの役立ち情報満載の車中泊ブログも大変興味深く読ませていただきました。
今後ともよろしくです。

ヨッシー さん こんにちは。

スクーターでのツーリングは私もやりますが、日帰りが主なので、確かに長期の旅ともなればバッテリー充電はカギになりますね。確かスズキのスクーターの中には携帯電話充電用の装備があるものもあったような気がしましたが、大容量のタブレット端末を充電するのはちょっと難しそうです。

ここで紹介している太陽電池パネルによる充電というものそれほど出力を上げられるというわけでもないので、別の面でのアプローチを考えるというのも一つの方法かもしれません。

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