事故を起こして逃げる人の心境
何気なくテレビのニュースを見ていたら、秋田市で起きた事故をとらえた映像が紹介されていました。雨の中、横断歩道を渡ってきた自転車に右折してきた車がまともに衝突し、あろうことか交差点周辺で停まることもなくそのまま走り去ってしまったのです。
こうした映像が撮影されたのは、たまたま地元のテレビ局の定点カメラが設置されているところで事故が起きたからで、被害者にとってはひき逃げ犯が早期に逮捕されたことで安堵されているところもあると思います。
多くのドライバーは事故を起こした際、できることならなかったことにしてほしいと思われるでしょう。しかし、公道で周囲の目もある中、逃げ切れることなどないと思った方がいいでしょう。もちろん、今回紹介したひき逃げ事件の運転者も逮捕されています。ただ今回の映像を冷静に見ると、自動車と自転車の事故ということで、自動車側に賠償責任が出てきてしまうのは仕方がないことだと思いますが、逃げさえしなければもっと違った展開になったように思えます。
というのも、テレビで繰り返される事故の映像を見ると、交差点の信号は自動車側が右の矢印で、自転車側の歩行者用信号は赤になっていました。車同士なら信号無視というのは弁解の余地はないと言わざるを得ませんし、事故解決への話し合いの中では今回の事故については逆に相手の信号無視について主張できるところもあります。ただ、歩行者や自転者が相手で、その相手が大怪我をしているということになると、相手に対して主張できると言われてもなかなかそこまではできないでしょう。自動車を運転するという事はどうしても無防備な人を傷つけてしまう可能性を考えながら運転することが要求されますし、高齢の方や子供が急に飛び出してくることを見越して安全を確保しながら運転をしないと、悲惨な交通事故を根絶することはできないと思います。
今回のケースは相手に対する怪我の対応は要求されるとしても、逃げさえしなければ警察による処分は普通の場合よりも軽いでしょうし、何より全国に報道される事もなかったわけです。もし、運転者側に全て責任があるような形で事故を起こしてしまったとしても、相手に怪我があるようならすぐに救急車を呼び生命を危険にさらさないように全力を尽くすことで、相手の感情も変わります。もし人も車も通らない場所で事故を起こしてそのまま逃げ、そのために助かるはずの命が失われるとしたら、警察による処罰という事だけではとても納得出来ない大罪を背負うことになります。
事故を起こす危険は車を運転する人なら全て同じようにあります。普段なら大丈夫でも、ここのところのような大雨などの悪天候や視界不良になれば、その確率はかなり上がると考えていいでしょう。全く事故を起こさないというのは難しく、誰でも起こす可能性があるのですから、もし事故を起こしたらどうするかという事を考えることも必要だと思います。逃げてもいいことは一つもありません。一人での対応が不安なら、友人や保険会社などに連絡を取り、適切なアドバイスを受けて対応するよう心を強く持つことが大事だと思います。
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コメント
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そうかぁ。心を強く持って 逃げない 絶対に だねっ。
SAで 止まってて 突っ込んできた おじさんも 逃げようとした。
私の 静止をふりきらなかったから よかったけど あのまま 逃げたら。
意地悪な人なら 逃がしたかもだよ。写真 撮ってあったしね。
投稿: acefeel | 2013年7月 8日 (月) 00時01分
人間が突発的に考えることは、自分のことでも後から考えるととんでもないことだったりしますので(^^;)、きちんと筋を通すのが一番ですね(^^)。
逆にやられてしまうような場合は、acefeelさんのように写真を撮っておくのがいいですね。警察を呼んでナンバーからすぐに所有者は割れますし、車を借りて運転している場合には持ち主にも迷惑をかけることになります。相手に写真を撮られなくても、最近ではいたるところに監視カメラがあるわけですから、その場はうまく逃げおおせたと思ってもそううまくはいかないものですしね。
投稿: てら | 2013年7月 8日 (月) 12時07分