車中泊の環境作りと車体構造の関係
先日、たまたま軽のワンボックスタイプの車に乗る方に車を見せてもらう機会がありました。ダイハツハイゼットの乗用タイプで、車中泊用にするにはぴったりの車だと思います。
車の中を見せてもらいながら後部座席を折りたたんでその空間を確認していて気になったのが、この車には工具やジャッキ、スペアタイヤはどこにあるのかという事でした。人の車を勝手にそこまで調べるわけにもいかないので(^^;)、助手席コンソールボックスにある説明書を見ようとボックスを開けさせていただきましたが、工具の方は説明書と一緒にポックスの中にありました。普通車の場合は後ろの荷台の下に全部入っていてわかりやすいのですが、ワンボックスタイプの車の場合、何しろエンジンの位置すら違うので、はっきり言ってこの種の車を使っていない私にとってはお手上げです。説明書をじっくり読んでいったら、何とかそのありかを見付ける事ができました。
私が見たハイゼットの場合、ジャッキは後部座席の下のスペースにあり、荷物満載の状態でなくても取り出すのは結構大変な感じのところにありました。スペアタイヤの方は車内にはなく、車の底の部分に付けられています。こうした装着の仕方なら車の中の荷物を出さずにスペアタイヤを取り出す事ができるので良さそうですが、タイヤ交換の場合はジャッキで上げるにしても車の下にもぐってタイヤを取り外さなければならず、事前にシミュレーションしておかないといきなり交換というのは難しいように感じました。
あとこれは基本のトラブルですが、バッテリー上がりの際に、わざわざ荷物をどけないとバッテリーのある部分にアクセスできないように車中泊用のセッティングをしていると、いざという時にあたふたするだろうなと正直思いました。その点、ボンネットを開けるとすぐに点検ができる普通の軽自動車の方が楽でいいですね。
もちろん、昔のように未舗装道路を進まなければならないような状況というのは現在の旅行ではよほど辺鄙な場所まで行かないとありませんし、いざという時にはロードサービスを頼めば時間はかかるもののやってきてくれます。これも昔のようにロードサービスに連絡するため歩いて公衆電話を探さなくても大丈夫になりましたし、そういうところでは本当にいい時代になったと思います(^^)。
しかし、自分で何とかなるトラブルならば自分でやった方が旅行の際のタイムロスは最少限にできますし、車載工具を使ってのトラブル脱出方法くらいは自分でできるよう車載スペースのレイアウトを考えるべきではないでしょうか。ちなみに、私の今乗っている車の工具およびスペアタイヤが収納されているスペースは、後部荷台の下になるので、いざという時には後ろに置いてある荷物をうまく積み上げてすぐにタイヤと工具を取り出せるように心掛けています。
こういうところまで考えていくと、単純に軽のワンボックスが最高であるとも言い切れなくなるところがあって、改めて自分の生活の中で車との付き合い方を見直しながら総合的に判断することも大切だと思いますね。
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便利になって不便にもなったんかな
こないだ義姉のミライースにスペアタイヤがなくて(@д@)
良いんだか悪いんだか…
投稿: 盡命 | 2013年4月30日 (火) 11時04分
盡命 さん コメントありがとうございました。
ミライースに限らず、燃費の数値を声高にメーカーが主張するようになってから、スペアタイヤ省略(代わりにパンク修理キット搭載)の車が軽自動車ではほとんどになってしまいました。
これは燃費性能がいいという印象を消費者に与える効果を狙ったものだと思いますが、逆に買う方もそうしたカタログデータで比較し、少しでもカタログ値が良いものを買うという流れになっているからだと思います。
もちろん、軽自動車は長距離のドライブをそれほど想定されているものではないので、多くの人にとってはスペアタイヤがなくてもいいのでしょうが、必要ならばオプション設定されている応急用タイヤと工具類とジャッキは手に入れておくべきでしょう。なお、タイヤのトラブルにはロードサービスを使おうと思われている方でも、ロードサービスによっては、パンク修理まで頼んだりすると基本料金以外に追加料金を請求される場合がありますので、出掛ける前にはそちらの方も確認しておく事が大切です。
投稿: てら | 2013年4月30日 (火) 11時51分