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2012年12月11日 (火)

車中泊での湯沸しにジェットボイルという選択も

 先日、NHKスペシャル「ヒマラヤ8000m峰 全山登頂に挑む」というドキュメンタリーが放送されました。登山家の竹内洋岳氏が、日本人ではまだいなかったヒマラヤに存在する14の8000mを超える14座全山登頂に挑み、最後に残ったダウラギリ峰(8167m)登頂に成功するまでを追った番組です。

 私は全く山登りの趣味はないのですが、細心の注意をしていてもほんのちょっとのタイミングで大雪崩に巻き込まれたりする極限の世界を感じ驚きの連続でした。番組内でももしカメラクルーの通過が30分遅かったら巻き込まれていたかも知れないという雪崩の映像が出てきましたが、それだけに装備を徹底的に軽減することが必要なのだということも見ていて実感できました。それでも相当つらい思いをしながら装備とともに山を登るわけですから、こういう人はどんな道具を使っているのだろうかと思いつつ番組を見ていました。

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 番組内で質素な食事のシーンが出てきたのですが、そこにあった調理器具は写真の形状でご存知の方も多いと思われます「ジェットボイル」でした。荷物を極限に減らすためにお湯さえ沸かせればフリーズドライ食品やインスタント麺でいいという感じだったのでしょうが、改めてジェットボイルの湯沸し能力の高さというのは他の追随を許さないのだなあとしみじみ感じた次第です。

 このような極限状況の連続をくぐりぬけているような方と、車の中でぬくぬくと車中泊をする自分を比べるなんてことは全くする気はありませんが(^^;)、これだけ過酷な状況に耐えるものだという信頼感は確実にアップしました。車での旅の途中、短時間で必要とする分だけお湯を沸かすという点では厳冬期であっても車外で十分使えるものであると言えそうです。

 改めてジェットボイルとは何かということを簡単に説明しますと、専用のガスカートリッジを使った山用のバーナーとクッカー(なべ)がセットになった製品なのですが、熱効率に工夫された構造になっているため同じ燃料でも早くお湯が沸く作りになっています。そしてなべには先日紹介したmKettleと同じように周辺にカバーが巻かれていて、極端な話、素手で触っても大丈夫なようになっています。容量は写真のFLASHというタイプで湯沸しの場合500ミリリットル2分30秒(カタログ値)で、ガスカートリッジ1つで12リットルの湯沸しができる省エネ設計です。沸騰するまでの時間は外気の状況や水温などによって変わりますが、コーヒーやカップめんのお湯や、小さな湯たんぽに入れるお湯などをそれこそあっという間に作ることができるでしょう。

 周辺に危険がなく、あからさまにバーベキュー禁止などの掲示がないような場所であっても、他に多くの車がいるような場所でコンロを出してあたふたと火を扱っている姿というのは結構目立つものです。そうした場合、時間はかかってもほとんど目立たずにお湯を作ることのできる機材にアルコール燃料を使ったアルポットがありますが、沸騰したお湯を作るためには結構時間がかかりますし、家族と一緒の旅で人数分の湯たんぽのお湯を提供するためにはかなり骨が折れます。車のシガーソケットに差し込むタイプの湯沸しもありますが、それだとさらに時間がかかり、常にその間にアイドリングを続けなければなりません。こうした場合一番手軽なのはカセットコンロにヤカンという組み合わせでしょうが、家庭用のカセットガスは低温に弱く厳冬期に車外でということだとその性能をほとんど発揮できません。冬の車中泊が多くお湯をわかすぐらいでいいなら、むしろジェットボイルを使ってしまった方がいいのではないかとすら思えてくるのですね。車で走っていて河原など火器の使用に危険がない場所を見付けたらそこで即効でお湯を沸かし、ステンレスボトルにお湯をためて必要な時に使うという手もありますので、車の外でお湯を沸かす方法というのもなかなか悪くない気がするのですが。

 ジェットボイルに限らずキャンプ用のコンロは専用のガスカートリッジが必要な分、長期の災害用としては使いにくいかも知れませんが、緊急時にはそれなりに役に立ちます。冬の時期に雪に埋もれ、渋滞に巻き込まれたまま立ち往生してしまったような場合など、いざとなれば少しの水にだんだん雪を溶かすように入れていくことで多くのお湯を作ることができます(雪を直接入れると空焚き状態になって危険ということなので注意)。飲料用としては使えなくても湯たんぽ用にするなどの使い方ならそれでも緊急用としては十分すぎるほどの能力を発揮するでしょう。少しの燃料で多くのお湯を早く作ることができれば、自分のためだけではなく他の人のためにも使えるわけですし。

 本体は実にコンパクトに収納できるので、とりあえず車の中に本体だけ入れておき、旅立つ際にガスカートリッジをセットして持っていくような使い方がいいでしょう。車中泊の旅の中で、どうしても自分でお湯が作りたいと思われる方は電気でお湯を沸かすという選択の他、こうした方法もあるということを踏まえたうえで用具の選択するのがいいのではないでしょうか。

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