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2012年11月20日 (火)

避難所での口腔ケアのために

 最近になって、震災による避難所での生活の中でお口のケアをおろそかにすることによって肺炎などの感染症にかかる恐れがあるということを告知するテレビコマーシャルが流れています。震災に襲われて助かった命が、対策を立てることによって助かる見込みがあるのにそのまま失われてしまうというのはできる限り避けたいものです。こうした避難所の生活に起因する体の不調というのは、このブログでさんざん取り扱ってきた窮屈な姿勢を長く続けたことによるエコノミークラス症候群による血栓を予防することもありますが、さらに口腔ケアの必要性も十分考えた上で避難計画を立てるべきだと思います。

 差し当たって用意しておきたいのが普通の歯ブラシです。水がほとんど手に入らないような場合でもそのままブラッシングし、食べかすは唾液と一緒に外に吐き出すなどして対応してもいいでしょう。歯科医の方の書かれたブログなどを読むと、私たちは普通に口の中にたまった唾液を飲み込んでいて、自分の唾液ならば健康に問題はないということで室内などどうしても外に吐き出せない状況ならば飲み込むという選択肢もありだとのこと。もちろん、こういった状況は極端に水が不足した状況を想定してのことです。そんな場合は歯ブラシを洗うこともなかなかできないでしょうから、日光に当てて消毒するような感じになってしまうだろうと思います。

 しかし、そうは言っても普段の私たちはなかなか水のない状況での生活をしたことはありませんし、洗わない歯ブラシを水が手に入るまで使い続けるのが我慢できないという方もおられることでしょう。そんな方が水のない状況で口腔を清潔に保つためには、介護用品を活用する手もあります。

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 写真のウェットティッシュは口腔ケア用に作られたもののようで、指に巻いて汚れをふき取る方法でケアのできるものです。歯ブラシを用意するのと違って応用範囲が広いですし、自分だけでなく他の人にも同時に口腔ケアをしてもらいたい時は、こうした使い切りのウェットティッシュの方が使い勝手がいいのかも知れません。災害時でなくても、家族で車中泊の旅に出て、お子さんに歯磨きをさせられない場合にも親御さんがこうしたものを使って歯の汚れを拭いてやるだけで虫歯の危険性を減らせることにもなります。

 こうした専用品がない場合でも清潔なハンカチやガーゼなどを指に巻いて汚れをふき取ることだけでも感染症の危険性を避けることができると言われていますので、いざという時の口腔ケアを考えながら非常用に持ち出す品の選定を考えていくべきだと思います。まずは家族分の新品の歯ブラシを用意するところからはじめるのがいいのではないでしょうか。

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