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2012年10月 5日 (金)

移動運用可能な家庭用蓄電池システムを作る(3)

 前回までで家庭用コンセントを使って自動車用鉛バッテリーに充電する環境が整いましたので、次に肝心な電気を使うためのDCACインバーターについて紹介しつつ何がいいのか考えていきたいと思います。

 ごく一般的にカー用品のお店で売っているインバーターは、車のシガーソケットに差し込んで使うものがほとんどだと思います。また、安価なものは完全に家庭用で使う電気に変換し切れていないため、マイコンを使って制御するような家電製品については正常に動かないものも出てきます。さらに、出力の問題で、小さなインバーターでは大電力を消費する電子レンジが使えないなどの制限も出てきます。要は、停電になったら家庭で使っている電化製品のうち全て使いたいのか最低限これだけは使いたいと思うのかによって選ぶ製品が違ってくるということですね。

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 私の場合ですがとりあえずインバーターの追加購入をしないで、あるもので使い回しつつ、ころあいを見計らって信頼性のある製品に買い換えようと考えているところです。写真のものはこのブログでも紹介したセルスターのHG-350/12Vという安いインバーターですが、最大出力が350Wということで使う家電製品を選ぶものの、接続方法がシガーソケットだけでなくバッテリーに直接つなぐことのできるコードも付いているので別に接続用のターミナルを購入することで簡単にバッテリーにつなぐことができます。そうでないシガーソケットのみの接続端子しかないインバーターをお持ちの方は、バッテリーに直接つなげるようなアダプターを追加購入することが必要になるので注意しましょう。

 インバーター選びに際して、基本的には12V用のものから選択することになると思いますが、家庭用電源の代替として使う場合、二つのポイントを抑える必要があります。まずは出力波形で「擬似正弦波」と「正弦波」がありますが、写真にある比較的安価なHG-350Gのような擬似正弦波のインバーターではインバーター式の蛍光灯やマイコン制御されたさまざまな家電製品は動きません。加えてそうした安価なインバーターはファンの回転がすさまじく音も大きいため、夜間の使用に支障をきたす可能性もあります。かなり高価にはなってしまいますが、正弦波を出力するインバーターを導入するのがおすすめたるゆえんです。

 そして、もう一つのポイントは出力するワット数で、これも将来の大容量バッテリーの買い替えにも対応するよう十分に余裕を持たせ、家庭用のコンセントと同じ1,500W以上のものなら使用することにまず問題ないでしょう。場合によっては、予算の関係で600~700Wくらいのものになってしまうのは仕方のないことなのかも知れませんが、1,500Wクラスで日本製だと10万円前後のものが、中国製だと5万円以下で見付けることもできます。故障の際のアフターサービスがしっかりしている日本製にこだわるか、とにかく安ければ製造国を気にしないかによって予算の総額も変わってきますので、慎重に選ばれることをおすすめします。

 今回までで紹介した機材を使うことで、バッテリーの大きさにもよりますが、しばらく停電があったとしても最低限の電力を供給するシステムが揃うことになるでしょう。一般のご家庭ならこれだけでまず問題はないと思うのですが、表題の通り移動運用可能なバッテリーシステムということで、車の中でも使え、走行充電が一応できるような機材を追加しておくと車中泊の旅やキャンプでも何とか使えるようになります。次回は車内でこのバッテリーシステムを活用するための機材について紹介させていただきたいと思います。

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