旅行先で使うクレジットカードの管理について
京都市内のユースホステルでアルバイトしている人間が、あろうことか宿泊利用者が決済のためフロントに出したクレジットカード番号を記憶し、複数の宿泊客のクレジットカードの番号で総額1千万円以上の航空券を購入していたことがわかり逮捕されたことが昨日のニュースになっていました。
旅先でのクレジットカード詐欺ということだと、いかにも怪しそうな夜のお店とか(^^;)、ガソリンスタンドとかでちょっとしたスキに決済のためでないカードリーダーに通されてカードの内部情報を抜かれ、偽造カードで被害に遭うというのがよくあるパターンでした。今回のニュースはその昔は青少年の宿としてこのような事件など起こるはずもない場所で起こったことがかなりショックでした。逆に言うとユースホステルでこのようなことが起こるなら、今の日本の宿泊施設に限らず、どこでも起こりうることだと考えた方がいいのかも知れません。
旅先に現金を多く持っていくと、それを狙われる可能性もあるので、現金は最小限にし、支払いはクレジットカードでということを推奨される場合は確かにあると思います。しかし、普段の生活とは違い全く知らないところでクレジット決済をしなければならないということで、その扱いには十分気を付けなければならないという事も事実なのです。クレジットカード入りの財布を盗まれるだけでなく、内容をデジタルカメラで撮影されるだけで危険であると言えます。まずはカード入りの財布やカバンを肌身離さず身に付けておくことが大切でしょう。
その次に気を付けたい事は、ちょっとしたスキを付かれてカード情報を盗み見られた場合の対策です。これはメモでもレシートを保管するでもいいですが、帰宅した後でどこでどれだけ決済したかというのを記録しておき、銀行から使用分が引かれる前に内容に間違いがないかチェックするという事です。ただこの方法には一つ問題があって、最近のクレジットカードは紙の請求書を廃止するところが多く、何も考えずに請求書類を廃止し、ウェブにアクセスして見るような設定にしてしまっていると、ついつい確認するのを忘れて、後で不正使用に気付いてもどうにもならないという状況になってしまうことがあるということです。
私の場合はクレジット決済をしたものについてはスマートフォンの中にある表計算ソフトを使ってその都度金額を記録し、月末に引き落としされる前に使用した以外の見覚えがない決済金額がないか確認するようにしています。今までネット経由で毎月のクレジット決済の金額を確認した事がないという方がおられましたら、まずはネット上のサイトにアクセスして、何にどのくらいカードを使っているかまずは見てみましょう。ひとたび情報を盗まれたら、クレジットカードを使ってネットで決済する場合には、カードが手元になくても数字とローマ字の羅列だけ入手できれば、私だって他人のカード情報を使って買い物ができてしまいます。クレジットカードを使われる方は特に旅行中に使用する件数が増えがちになります。めんどくさい記録も、その都度やるようにすればそれほど大変ではありませんので、まずは自分の使った分の記録を取る習慣を付けましょう。
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