« 日清食品 カップヌードルライト | トップページ | 長期間車に乗らないと…… »

2011年8月31日 (水)

ソニーのラジオ戦略に???

 3月11日の地震が起こった後、メディアとしての価値が見直されたのがラジオだとするならば、そうしたニーズに見合うだけのハードが出てきているのかというのは常に気になっていました。国産のラジオメーカーの中ではパナソニックとソニーが双璧をなしますが、パナソニックの方は防災用というところでランタンや太陽電池を搭載したLEDライトなど、主に明かりや電源の方に集中して新たな製品として提供しているように感じます。

 ソニーの方は以前、阪神淡路大震災の年の9月1日にICF-B100を出し、その翌年から一年ごとにICF-B50、ICF-B200、ICF-B7と立て続けに発売したということもあり、今年新しくラジオを出すのかということと、出たとしたらどんなラジオなのかということを気にかけていたのですが、出てきたのはSRF-18という非常用ではないラジオでした。

 このラジオは単三2本で動くロッドアンテナがおよびステレオのスピーカーを有するラジオで、ラインイン、アウトの端子をイヤホンジャック以外に備えています。具体的にはミュージックプレーヤーを接続し、外部スピーカー代わりに使え、またICレコーダーを繋げばラジオ放送の録音もライン接続でできるという、普段使いには便利に使えるものとなっています。

 恐らくターゲットにするのは常に音楽プレーヤーを持ち歩く人をターゲットにしている感じで、価格も3,500円程度とそれほど高くありません。しかし、外部スピーカーならすでに持っている人もいるでしょうし、ラジオ録音をしたいのなら既に出ている同社のICZ-R50があります。このICZ-R50も録音機能はそれなりに優れているかも知れませんが、非常用として使う際の電池の持ち具合というと、単三4本タイプの中では持ちが悪く、災害用として購入するにはおすすめできるものではありません。ちなみに、SRF-18の電池持続時間は単三2本タイプとしては普通のAMスピーカー受信でアルカリ電池の場合52時間となっています。

 個人的にはこうしたものを出すのなら、価格が5,000円程度まで上げてもいいので、ICF-B50のように防水機能くらいは付けて出してくれれば、このラジオとパナソニックが出しているソーラー電池でエボルタの単三2本を充電できるLEDライトのBG-BL01Gと組み合わせて使うにはベストマッチだったのにと思います。とりあえず現状では、単三2本タイプで電池がSRF-18の二倍は持つアナログチューニングの小型ラジオの方が災害用として備えるにはいいでしょう。もちろん、ラインイン・アウトでの接続ができるステレオスピーカーに興味があるなら手元に置いておくというのもありだとは思います。ただ、こうしたニーズとは別に、なぜラジオが今売れているのかということを考える時、なぜ非常用のラジオを新しく出せないのかという想いの方が私には強いです。

 ソニーのラインアップの中で非常用ラジオということでは、ハンドルで発電し、携帯電話充電機能の付いたICF-B02というラジオがあります。多くの方はこれで十分ではないかと思われるかも知れませんが、以前にも書いたことがあるかも知れませんがこの種のラジオには大きな落とし穴があります。

 というのも、こうしたラジオは乾電池で動かす割合よりも、ハンドルを回して内蔵の蓄電池に溜め込んだ電力でラジオやLEDライトを光らせます。この内蔵電池ですが、メーカーではユーザーによる交換を奨励していません。ということは、本体内の蓄電池の能力が著しく低下した場合、メーカーによる修理扱いで交換ということになると思います。その際の費用がどのくらいかかるか不明ではありますが、恐らく新しいラジオが買えてしまうくらいになってしまうかも知れません。これが汎用のニッケル水素電池に充電が可能で、ユーザーで簡単に電池交換ができるのならいざという時に役に立つと思います。しかし、これから次の大震災がいつ来るのかわからない中、実際にこのラジオを用意しておいてハンドルを回したところ、電池が性能を発揮できずすぐにラジオが止まってしまうような事が起こり得るのです。せめて充電池よりも耐久性のいいキャパシタ(コンデンサ)を搭載してくれていればとも思うのですが、高性能のキャパシタを搭載した手回しラジオを用意する場合はソニーのラジオは除外した方が賢明でしょう。キャパシタで蓄電した場合、バッテリーと比べて使用時間は短くなりますが、わずかな労力で満充電までできますので、メーカーによっては手回し発電と太陽電池を一緒に組み込んでいるものもあります。手回ししなくても太陽光で充電でき、耐久性もあるので、本当は国内メーカーにキャパシタを搭載したラジオを作ってもらいたいところです。

 個人的にソニーというのはテープレコーダーとトランジスタラジオで大きくなった会社として認識しています。そして、こちらがワクワクするような面白い機能が満載された商品が多く、他社から面白い製品が出たとしても、ソニーはそれを受けて何を出してくるか待ってから検討するような事をやっていました。しかし、今のソニーというのは、これ以上ラジオには力を入れないのではないかと思わせるほど現状のラインアップは貧弱で、今後も期待できるのかどうかわかりません。3月に大震災があって半年ではまだ出せないのかも知れませんが、とりあえず来年の3月か今頃に新しい非常用ラジオを出せるのかどうか、とりあえずそこまでは待ってみようかと思っています。

« 日清食品 カップヌードルライト | トップページ | 長期間車に乗らないと…… »

ラジオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/565596/52609134

この記事へのトラックバック一覧です: ソニーのラジオ戦略に???:

« 日清食品 カップヌードルライト | トップページ | 長期間車に乗らないと…… »

フォト

広告


2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ