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2011年7月13日 (水)

緊急地震速報と緊急警報放送

 テレビのアナログ放送が東北地方を除いてデジタル放送に移行する日が刻々と近づいてきました。地デジの素晴らしさというものを何とか多くの人たちに告知してもらおうと放送局は必死ではありますが、生放送を流しているようでいて実は家庭のテレビに映るまでに3秒ほどのタイムラグが生じるという問題は意外と知られていません。もし、テレビとラジオで同時に中継されているスポーツ中継があったとしたら、ラジオを聞きながらテレビを見ていると、画面で起こることはすでにラジオからの情報でどうなったかことごとくわかってしまいます。これはデジタルテレビとアナログテレビを並べて同じ番組を映しても同様ですが、今後はテレビの中での生中継というのは、もし生中継を利用して突発的な事を企む人がいたとしても、わずかなタイムラグの間にそうした影響を回避し、コントロールすることが可能になったということでもあります。そんなわけで、テレビの箱の中で起こっていることはますます現実とはかけ離れたものだけになるのではないかと危惧していますが、気に入らなければ見なければいいというのもテレビの持つ特質ではあります。しかし、そうは言っていられない問題をこのタイムラグというものは抱えています。

 これから日本のどこでどれだけ大きな地震が起こるかわからない状況で、一刻を争う緊急地震速報が出る可能性は常にあることは間違いないところです。この緊急地震速報というのは、大きな揺れが来る前に最低限身構える時間をかせぐために行なっているものですので、タイムラグのせいで、そのタイムラグ中に地震に遭遇してしまうかも知れず、そうなると震源に近く最も地震速報を頼りにしている人たちの避難に役に立たないような状況が今後起こることが予想されます。現状では全国のNHKと東京・大阪の民放局ではお金を出して対策を済ませているそうですが、総務省がタイムラグ問題の対策として在京・在阪以外の民放局に求めている文字スーパーと警報音を地図の表示に先行して流すシステムでのテレビ表示がリアルタイムで行なわれたとしても(タイムラグはこの対策で0.5秒になるとのこと)、地図表示と現場でのアナウンス自体が遅れるならば、今のように全く関係ない地域の緊急地震速報を流している現状では、効果はアナログテレビから比べると薄れるかも知れないと思います。そんなわけで、7月24日以降はアナログで放送が続くラジオからの情報がその早さの点においては、一番信頼できるようになるでしょう。世間がこのことに気付き、多くの方がテレビに不信感を持つようになれば、またそぞろ店頭からラジオが消えてしまい、いいラジオが買えないという状況が生まれるかも知れません。持ち運び可能なポケットラジオの他、家族みんなで聞ける大きめのホームラジオを用意しておくことをおすすめする所以です。(この部分の内容については、改めて内容の確認を行なった上で加筆・訂正を行ないました)

 しかし、そのラジオ放送についても問題は残ります。先日高速道路を使って移動中、車内で流していたNHKラジオから緊急地震速報の音が聞こえてきました。ちなみに、岐阜県を走行中の事でしたが、一瞬東北だけでなくついに東海地方でも地震が来たかと思いスピードを落として路肩に寄せようとしたら何か様子がおかしいことに気付きました。緊急地震速報の予想地域は福島県周辺の地震で、どうやら全国に向けてNHKは緊急地震速報をチャイム付きで流していたということだったのでした。

 地震速報自体のアナウンスは全国ネットでアナウンサーが喋っているのですから伝えるのは当然だと思いますが、なぜあの不快な予告音まで全く関係ない地域であっても流すのでしょうか。あの音を聞くことで体調が悪くなった人もいるくらいですから、全国が放送エリアのBS放送を除き、地上波デジタルやラジオ放送では少なくともあの不快なチャイム音は出さないようにできなくて何が放送技術の進歩かと思ってしまいます。さらに、NHKのラジオについては、安易にテレビとの同時放送をすることが多く、ラジオを主に聞いている人からするとわかりづらく、かなり不親切な放送を平然と流しているように思えます。

 そんなわけで、車で旅をしている中でラジオを聞く際は、人によってはNHKを極力聴かない方が良い場合が出てくるでしょう。民放のローカル局の方がその地域の細かい情報を流してくれますし、少なくとも現在地とは全く関係ない場所で出た緊急地震速報のチャイムを流すことはないでしょう。

 ドライブ中にラジオは聞きたくないという場合も当然あるかと思います。ただその場合情報を得る手段がなくなってしまうわけですから、ラジオ以外での情報受信手段を用意しておく必要があります。今、緊急時のメール配信を実施している携帯電話を所持されている方がいらっしゃいましたら、ダッシュボードの自分が見えるところに携帯電話を配置し、警報が出たらわかるように携帯電話スタンドを設置することで一応の対応は可能です。

Dscf1153

 私は写真のような100円ショップで購入した携帯電話用ホルダーを貼り付けています。これで、ラジオを聞いていない場合にも警報がメール配信されればわかるようになりました。メール配信にもタイムラグがありそうなのでこれで万全とは言えませんが、たまたまラジオを付けないで走ってしまう可能性もあるので、私は今のところはこの二本立てで行こうかと思っています。

 大きな地震の波を感知した際に出される緊急地震速報と間違いやすいものに、津波警報が出たり東海地震の余地情報が出た際に独特の信号音を出すことでラジオやテレビのスイッチを入れ、夜中でも正確な情報を提供することができる「緊急警報放送」というものがあります。テレビやラジオを待機状態にしておくことで特殊な信号を受信しスイッチを付けられる技術は、エコ化の流れに反してはいるものの、命を守るための待機電力ですから、もし自宅に対応したテレビがあればあたかも家庭のコンセントを全て抜くことが美徳かのよう言われても私は頑なにコンセントを差しっ放しにするのですが(^^;)。しかし、この緊急警報放送対応のテレビには(ラジオはパナソニックのホームラジオに1機種のみ販売されているものがあります)、今売られている高性能のテレビに機能として付いているものにお目にかかったことはありません。待機電力云々より、こうした警報はいつ出るかわからないわけですから、今のテレビで確実に緊急性のある情報を入手するためにはテレビをずっと付けておかなければなりません。こうした機能を日本のメーカーはなぜ標準装備にしないのか、理解に苦しむのは私だけなのでしょうか。

 緊急警報放送の性質として、主に津波警報を迅速に知らせるために使われているということもあり、カーラジオへの緊急警報放送対応機能の搭載が実現していれば、普段ラジオを付けないで運転している人もすぐに警報が出ているのに気付き、車を乗り捨てて逃げることも可能性としてはあったように思います。となれば、今回のような大きな被害は避けられたのではないかということも思ったりします。実は、車に付いているラジオに緊急警報放送が入れば強制的にスイッチが入ったりラジオの当該放送に合わせ、その場所において一番受信レベルの高い放送局に自動的に合わせてくれるようなカーラジオについての特許を、ソニーが1995年に出願していて、1997年に公開されています。この技術を使ったものが製品化されたのか興味が出てきてインターネット経由で探しましたが、私が探した限りでは、今だそうした緊急放送受信システムを搭載したカーオーディオというものがあったのかどうかわかりませんでした。ちなみに、特許の内容については以下のリンクに詳細がありますので興味のある方はご覧下さい。

http://patentinfo.jp/patent/1593884.html

 こんなカーラジオがあれば、すぐにこのブログで紹介したいところです。ただ、ないものは仕方がないので現状では個人で工夫するしかありませんが、今からだって遅くはありません。自動車メーカーには標準で緊急警報放送の自動受信機能の付いたカーラジオを早い時点で搭載して欲しいものであります。

(追記)

車で移動中に使えるものではないですが、ユニデンから防災用品として「地震津波警報機EWR200」なるものが売られています。ここで紹介した「緊急地震速報」と「緊急警報放送」の両方が出た時に知らせてくれるものということで、テレビやラジオをつけない生活をされている場合や、就寝中などにすぐ警報が出たことを知ることができるようになっています。停電中でも内蔵電池で対応可能など、用意しておけば安心な物であることは間違いないでしょう。ただ、警報音が大きいので、テレビからの警報音が苦手な方にとってはセットするのに勇気がいるかも知れませんね。必要性を感じられている方は、1万円以下で手に入るようですので、導入するのもいいかも知れません。個人的には充電池で動かすポケットラジオを付けっぱなしにしておくという原始的な方法の方が導入コストもかからないのですが、ラジオの音が気になって眠れないという方もいると思いますので、専用品の方が安心は安心でしょう。(2011年9月3日)

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コメント

この間、パン屋にいたら携帯に入って来る緊急地震警報(予報)が来店している
客の携帯から一斉になっていましたw どうもあの音嫌いです。
鳴っても地震が来なかったり40%くらい空振りしている感じです。

今の緊急地震速報は、東北方面の予測について、先の地震で観測装置が失われた影響もあり制度が落ちているそうですが、それでも本当に大きいものが来たらまずいのであえて精度の悪い予報を流しているという側面もあるようです。

ただ、関係ない地方にまであの不気味な音を流すのはやめて欲しいですね。

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