政局と旅行
先日のブログで書いた通り、再来週の19日で高速道路の土・休日限定特別料金の千円は廃止されることになっていますが、今にして思うと実にいろいろな事によって振り回されてきたなと思います。
当初は高速道路を全て無料にするということだったのですが、元々は前の政権が高速道路無料化に対抗するようにして出してきた土・休日千円の政策が続くことになりました。もしあの大震災が起こらなかったら、普通車二千円、軽自動車千円ということで高速道路中心の旅をする人たちが増えていったのかも知れませんが、このまま行けば単に以前の状態に戻るだけなので、以前にもやっていた対策を立てながらこちらは旅をするだけなのですが、またそぞろ政局が不安定になってきたのが気がかりではあります。
高速道路については、6月20日から東北地方の通行料金がとりあえず罹災証明書を持っている方や、中型車限定で無料になり、順次夏ごろから全ての車が無料になるようにしていくという話がありますが、これも今後の状況でもし内閣が倒れてしまったらそのつもりでいた人たちは大いに困るということにもなりかねません。物資運搬や団体でのボランティア活動で被災地に行く方はすぐに恩恵を受けられますが、個人が普通車や軽自動車で被災地に向かう場合、政府案を鵜呑みにして計画を立てていいのかというのが今思っているところです。
これまでも先に法律案が報道され、それがあたかも実現するかのようにテレビや新聞で出され、その気になったところで計画自体がなかったことになってしまう事が起こってきたのですから、今回は大丈夫だと信じる気になれないのも当然のことでしょう。東北の高速道路無料というのは、その分の財源がなければ実現は不可能です。その分の予算が国会で承認されなければ絵に描いた餅で終わってしまうだけなので、マスコミの方々には政局うんぬんよりも、国会で何が行なわれ、それによって何がどうなるのかという事をまず報道して欲しいと切に願います。そうした報道がきちんとしてくれれば、ぬか喜びもせずに済み、きちんと予定も立てられるようになるのですから。
私は詳しくはわかりませんが、具体的に旅行の日程が立てられないということになると、はっきりしたとたんにまとまって人が押し寄せたり、人気の宿に予約が集中するような事がこれから起こってくる可能性が出てくるように思います。そうした事が起きても政治家の方々は困らないでしょうが、困るのは目の前の状況に右往左往する被災地周辺の観光業に関わる方々だと思うと大変心が傷みます。復興の第一歩は被災地におけるあらゆる面での情報が公開されることにあると私は思っているのですが、これからの政治は、そうした問題をクリアにしてくれるのでしょうか。
« MAGICMOUNTAIN ナノテクシットマット | トップページ | キングジム ハンディメモ マメモ TM2 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 電話営業の言葉にすぐに乗らないために(2016.03.17)
- ガソリンを使えば使うほど得になる世界はやはりおかしい(2016.03.16)
- 西田善夫さんを悼む(2016.03.01)
- 消費税を払った気にならないお買物(2016.02.19)
- テレビの4K/8K無料放送に録画禁止の可能性も(2016.02.08)
この記事へのコメントは終了しました。
« MAGICMOUNTAIN ナノテクシットマット | トップページ | キングジム ハンディメモ マメモ TM2 »
コメント