防水対策について考える
個人的な震災の備えとして、あまり金目のものでないものを中心に車の中に入れています。最近のテレビコマーシャルでトヨタが、エコドライブのために余分な荷物は下ろしましょうというようなメッセージを流していますが、私自身は多少車が重くなり、それによって多少の燃費の落ち込みがあっても災害対策用の荷物は下ろすつもりはありません。いざという時に必要なものをすぐにまとめて持ち出すなんていうことはまず不可能ですし、とりあえず着のみ着のままで逃げたとしても、車さえ無事ならば何とかなります。オール電化の住宅などというのも国策にまんまと乗せられた結果だという感じになってしまっていますが、いくらテレビで何回も出ているからと言って、安易に信じることをしないで自分で考えてから決めるようにしたいものです。
ここでは色々なデジタルデバイスや家電を紹介させていただいていますが、これらを災害用として使うことを考えた時、問題になることがあります。ひどい衝撃を与えた場合もそうですが、とにかく水に弱いのですね。防水をうたっている携帯電話やラジオでも、水中で使える程の防水性能はないのが普通です。
今では連絡先を全て携帯電話の中に電子化してしまっている方は多いと思います。こうした情報はうっかり水に落としただけでアウトですから、ある程度の対策が必要です。まず考えられる事は、連絡先をmicroSDカードにコピーしておくという方法です。カード自体は防水仕様ではありませんので水没した場合、読み込みはできなくなると思いますが、真水の場合は十分に乾燥させることで復活する可能性は残ります。海水に水没したような場合はさらに復旧は難しくなりますが、塩分を抜くため蒸留水で洗浄し、無水アルコール(エタノール)で置換を繰り返す事で復活する可能性は0ではありません。それでも駄目な場合は専門の業者に依頼する方法であったり、防水機能の付いたカードを使うなどの方法もあるものの、とりあえず今すぐできることというのは、日頃からデータをmicroSDカードにコピーする習慣ではないかと思いますね。
データの避難の手法として、物理的なメモリーにコピーをするのではなく、インターネットを利用してネット上にコピーを作っておくというのも方法としてはあります。デジカメの画像については、画像ファイルをインターネットディスクにアップロードするというのは普通に行なわれています。ファイルについても同様にアップロードできますが、ネット上に置いておくことにより、その内容をだれかに見られてしまう可能性はありますので、ある程度の割り切りは必要だとは思います。最近流行のandroidOSを使ったスマートフォンの場合は、常にデータの同期をしている場合、連絡先のデータなどはGmailのアカウントとともにネット上に保存されています。使っているハードがダメになっても、新しいものが手に入れば1からセッティングをしなくて済むという事はある意味メリットでしょう。必要最低限の情報をスマートフォンに入れておけば、gmailのアカウントを使ってパソコンからもスケジュールや連絡先、メールの内容をどのパソコンからも確認することができますので、スマートフォンを持っていない方であっても、とりあえずgmailのアドレスを作り、パソコンや携帯メールの内容をgmailのアドレスに転送するようにして、重要なデータをネット上で保管するような形を作っておけば、災害で一切のデジタルデバイスを失ったとしても基本的なデータは引き継ぐことはできますので、ある意味安心してパソコンを置いて逃げられるということにもなります。
ただ、そうは言っても罹災した直後に何とかして情報を得なければどうにもならないということで、私の持ち物の中で何とかして使いたいものにラジオがあります。写真のものはラジオが付いたSANYOのICレコーダーですが、イヤホン出力だけでなく小さなスピーカーからの出力もできる事が気に入って常にかばんの中に入れています。このラジオは当然ながら防水仕様ではないので、どの程度の効果があるかはわかりませんが、きちんと密封できるビニール袋に入れています。かばんごと長い時間水中に沈むようなことがない限りは壊滅的なダメージを受けることがないよう祈るしかないですが、常に出して使うものでなければ、このような防水対策でもないよりはましではないかと思っています。
ここまでは主にデジタルデバイスの防水対策について書いていきましたが、やはり水に濡れても何とかなるというのはデジタルよりもアナログの方が復旧できる可能性は高いですね。泥だらけの土地の中からさまざまな物を掘り出している光景を見ていると、写真などはデジタルカメラで撮ったものであっても、紙にプリントしてアルバムで保管しておかないと、内容の確認すらできません。ご家族で撮影された大切な写真をハードディスクやディスクのみに保管されている方は、改めて写真を確認した上、残しておきたい写真を改めてプリントに出してアルバム形式で保管するような事も考えてみた方がいいのではないかと思います。
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