休憩は十分に
地震のニュースの中、入ってきたクレーン車が小さい子供をはねてしまった悲しいニュースは、長距離を移動する旅が多い私にとっても人ごとではないと感じました。といっても私自身に運転に重大な影響を生じる持病があるということではありません。今後、特定の方々に向けてのバッシングが起こるかも知れませんが、私はむしろ睡眠時間を削ってでも走ってしまう持病持ちでない人たちの行動にも焦点を当てて、考えていく方がいいと思っています。
ただ、睡眠不足や過労、飲酒が原因でないのに急激な眠気に襲われる事があるということを先日知りました。私はJAFの会員なのですが、先日届けられた会報(2011年5月号)に、走行していて突然眠気に襲われる生体リズムについての記事がありました。ドライブ時に急に眠気に襲われるのは、過労や飲酒などがなければ、睡眠時無呼吸症候群との関連性が言われていましたが、そうした事とは関係なく、午後の2時から4時頃という午後の時間に強い眠気に襲われる場合が割と多いとのこと。問題は、そのような眠気に襲われた場合、どうすればいいのかということです。早朝の眠気は寝不足や過労によるものなので仮眠をしっかり取ることによって解消されるようですが、生体リズムによる午後の眠気については、その時間をやり過ごせば消えるのだそうです。当然、その対策も違ってきます。せんべいやガム・清涼菓子などや、冷たいものを摂ったりしながらだましだまし進みつつ、休める所があれば車から降りて外に出てぶらぶらするだけでもいいですし、どうしようもないほど眠い時には、15分から20分程度の仮眠が効果があるのだとか。ただ、こうしたことは生体リズムを元に戻すためにするものなので、仮眠が30分以上になるとかえって逆効果になるので注意した方がいいようです。
車中泊の旅ではいつもとは違い、不慣れな車の中で寝なければならないということで、慢性的な寝不足に陥りやすいと言われますが、しっかりと対策をすればそんな事はありません。実際、昨年のゴールデンウィーク期間に九州まで往復しましたが深夜に出発した初日以外は深刻な問題はありませんでした。しかし、普段の生活の中で十分な睡眠を取っていても上記で紹介したように、いわゆる魔の時間になるとふっと意識が遠のくかと思うほどの睡魔に襲われる事があります。そうなった時のためにある程度の対策を取っておくことも重要かと思います。
高速道路の場合は一定の区間にサービスエリアやパーキングエリアがあります。一度そうした睡魔に襲われた場合は、タイムロスを心配するよりも重大事故を起こす危険性の方が高いことを自覚するべきでしょう。短い時間でも休憩を取り、また次のサービスエリアで休むことを繰り返しながら睡魔が去るのを待ちましょう。
整備された高速道路を通るのならそれでいいのですが、国道や県道などの下道では旅行者などのための駐車スペースはそうそうあるものではありません。高速道路と比べて信号のある下道は単調な高速道路ほど眠気を誘うものではないとはいいつつも、睡魔に襲われることはやはりあります。その場合は広く一般の車が利用できる商業施設であったり、コンビニエンスストアを利用し、眠気覚ましに効果の有りそうなものを購入しながらとにかく車を降りて気分転換を繰り返す事をおすすめします。
改めて言うまでもないことですが、楽しい旅も途中で事故を起こしてしまうのでは自分が楽しくないどころか、他人にも迷惑を掛けてしまいます。それが最初に紹介したような重大事故になってしまったとしたら、もはや旅がどうのこうの言っていられない状況に追い込まれてしまいます。旅立つ時はまずは安全に、そして欲張らないで余裕を持った計画を立てることが大事です。ゴールデンウィーク期間に長期旅行の予定を立てておられる方は、特に注意しましょう。
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