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2011年3月19日 (土)

改めて携帯電話について考える

 このブログではさまざまなスマートフォンについて紹介とともにその便利さについても言及してきましたが、便利さを追求するあまり失うものも少なからずあるということを今回の地震に伴う状況の変化によって感じているところです。

 このブログで話題にしている車中泊の旅というのは、ある意味で言えば擬似キャンプ体験のようなものでした。常に燃料が用意され、いざという時にはコンビニに飛び込めば電池や食料も購入でき、トイレについてもあるところまで移動すれば心配ない状況の中で行動できることが前提とされています。それが、燃料がなくなり車からインバーターなどを使って家電製品を使えず、電池も全て売り切れという状況の中、それでも外界との連絡を取らなくてはならない状況についてなどさまざまな事を考えた場合、スマートフォンよりも普通の携帯電話の方が災害に強いと言えるでしょう。

 というのも、各社携帯電話を充電するものというのは、通常のACアダプタ以外にも、外付バッテリータイプは言うに及ばず、乾電池を使用するもの、手回し発電による充電を行なえるものなど、かなりの範囲で製品が出ています。充電用のコネクタが汎用であることから、100円ショップですら一通り充電用の道具を揃えられるのに対して、スマートフォンはmicroUSBコネクタであることが多く、新たに旅先で用意することすら難しいと言わざるを得ません。また、外部バッテリーについても、充電に必要な電流が普通の携帯電話より大きいものが必要になるなどして、それなりの用意が必要です。もちろん、しっかりと準備してから出掛ければスマートフォンのみの運用で問題が出るとは思いませんが、スマートフォンというのは全く通話していなくても、どうしても電池を消費しがちになるという点を見逃してはいけません。いざという時のために複数の会社で2回線契約することでいざという時のバックアップとしてはいいですが、料金負担がその分増えてしまいます。携帯電話の契約を一つにまとめるにしても、SIMカードを差し替えることによって同じ会社の携帯電話とスマートフォンなら両方使い分けることも可能になりますので、極力スペアとして普通の携帯電話が使えるペアリング体勢を作っておくというのも、これから車中泊の旅に出る方だけでなく、災害時の事を考えた時においてもいいのではないかと思います。

 ここからは私見になりますが、今まで、都市鉱山という風に言いながら、機種変更をした際手元に残った携帯電話についてエコの観点から販売店に返却し、解体し資源として活用するという流れがありました。しかし、SIMカードを差し替えれば自分だけでなく他に必要としている人があれば(故障や水没などで高いお金を出して買い換えなければならない状況に追い込まれる人たちは意外と多いように思います)そういう人たちに使ってもらえるのが今の携帯電話であることは疑いがありません。まさしく、今回の震災で津波に飲み込まれ、携帯電話が故障した人たちについて、個人の善意で救済ができる可能性があるわけです。SIMカードはありながら自分の電話が水没したり落下により壊れてしまい着信も発信もできない人がいたら、そうした人たちに使い古しでも良ければ日々の連絡用として自分の携帯電話を使ってもらいたいという人も多いはずです。携帯電話会社にはそうした援助の仕方についても考えてほしいと思っています。

 ただその場合残念なのは、情報を入手する事がなかなかできないような人たちに中古のワンセグ携帯を配布するような事はできないということです。来年廃止になる2Gと呼ばれた前世代の携帯電話(SIMカード差し替え可)では、テレビ付きのモデルについて、SIMカードを抜いたとしてもテレビを含む他の機能が問題なく利用できたのに対し、今の3GではSIMカードを抜いてしまったらテレビはおろか他の機能(音楽プレーヤーやカメラ、電話帳閲覧や電卓などいろいろ)さえも全く使えなくなってしまうのです。

 ここでも何回も話題にしてきましたが、被災地にラジオは必要だということはありながら、今新しくラジオを購入することは罹災していない私の近所でも不可能に近いです。となると、多少は都市機能が戻っているとはいえ、震災で被害を受けたところでは入手が限りなく無理ということだと思われます。しかし、今まであまたの数販売されてきたワンセグ携帯がSIMカード不用でテレビが見られるということになれば、ワンセグ機能付きの機種のみに限って支援物資として被災地に配ることで、それまで全く情報が入らなかった人たちにも情報の窓口を持ってもらえるということになります。全国規模で考えれば、今多くの家庭に眠っているワンセグ携帯の数はかなりのものになるであろうと予測されます。これも一旦携帯電話会社で集め、ダミーのSIMカードを挿入した状況でワンセグが見られ、電卓などのアクセサリが使えるようにした携帯電話が作れるような事はできないのでしょうか。ソフトバンクのプリペイドSIMが有効になれば携帯電話の機能は使えるようになるので、こうした方法も不可能ではないように思えるのですが、これらの方法はどちらもお金をかけずに直接困った人たちのためになる事だろうと思いますので、関係者の方々にはぜひ考慮をお願いしたいところです。

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